国際勝共連合 機関紙 思想新聞は創刊56年 最新の主張はこちらから

16 アエラの巻 地殻変動は表面だけ 保守層狙いのポーズ

 思想新聞 平成9年(1997年)4月5日号

Q–朝日新聞社の週刊『アエラ』(3月10日号)が「ポスト宮本への地殻変動」という記事を掲載しましたが、この記事のタイトルにあるように地殻変動が起こっているのですか。

A–『アエラ』の記事は、最近の共産党の動向を志位書記局長の言動を中心に書いているものです。とくに従来の手法から変化したところをクローズアップしています。たとえば、「天敵」だった旧ベ平連の小田実氏と対話したとか、保守系団体の会合にも出席したとか、『赤旗』を日刊ゲンダイを参考に改革するとか、まあ、よく知られたニュースの再録で目新しさはありません。

Q–でも、『アエラ』は「右にウイングを広げる『前衛党』の足元から地殻変動の響きが聞こえる」と書いていますよ。

A–すでにこの連載で述べましたが、共産党はこれまでの社共を軸にした「革新統一戦線」方式ををやめました。やめたというより、やれなくなったわけです。すでに社会党は消えて社民党になり、しかも自民党と組んで与党になっています。共産党は政界では完全に孤立しているのです。
 つまり、冷戦が終焉しソ連が消滅してしまった現在、「革新」がなくなってしまったわけです。ですから『アエラ』で志位書記局長が述べているように、「革新無党派層だけではなく、保守無党派層との共同のスクラムを広げたい」と統一戦線論を“修正”しています。それが地殻変動に見えるわけであって、基本的な戦略変化ではないのです。

Q–志位書記局長は訪米や訪韓も考えていると述べていますが、これも地殻変動ではないのですか。

A–志位書記局長が訪米や訪韓を考えているのは、「隣国だから、立場は違っても意見を交わすのは当然だ」という意味であって、「立場」を変えたわけではありません。アメリカに行けば、「安保条約の破棄や在日米軍基地の問題など、私たちの基本の立場をおおいに言いたい」というわけです。
 それにしても考えてみて下さい。あれだけ反米を叫んでいる共産党の最高幹部がアメリカを見たことがないのですよ。いまどき年間1500万人もの日本人が海外に行く時代に、日本人が一番行くアメリカや韓国すら見たことがない。これでは右にウイングを広げると言っても説得力がありませんからね。

Q–たしかにそうですね。宮本議長ら古参幹部は、過激な共産党時代の<前科持ち>でビザが降りないのではありませんか。アメリカや韓国が受け入れるのでしょうか。

A–まさにそうです。アメリカはともかく、「南朝鮮」と呼ばれる韓国の誰が進んで共産党と会談するのでしょうか。さきに社民党の国会議員が訪韓した際、金泳三大統領はわざわざ沖縄の米海兵隊は必要だと釘をさしています。韓国の野党も安保政策では与党と基本的に同じ考えです。共産党と意見交換したいなどという変わり者はまずおりません。
 上辺だけでの言動で地殻変動などと言うのは軽率ですね。保守層に対して、地殻変動と言われるほど<変化>していると印象を与えたいのが共産党の作戦です。その意味で朝日新聞も共産党に荷担していると言えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました