思想新聞2000年12月1日 大阪大会
「21世紀に向かう日本の使命」
講師に吉原恒雄拓大教授を招いて開催
世界平和連合(FWP)大阪府連合会は11月19日、大阪商工会議所6Fのニューコクサイで、吉原恒雄・拓殖大教授を記念講演の講師に招いて「設立三周年ミレニアム記念大会」を開催し、約500人の役員、会員らが参加した。 司会の小林進・高槻支部幹事が開会の挨拶を述べ、記念講演前のアトラクションとして青少年の健全育成を目的として結成された「天父報恩鼓」の子供たちによる活発な踊りが披露され、会場のムードを高めた=写真。続いて主催者を代表し、安井邦彦本部長が「人類は世界平和という有史以来の夢を果たし得ぬまま21世紀を迎えようとしている。FWPは、現在世界が抱える諸問題を解決し国際社会で果たすべき日本の使命と国家ビジョンを提言し、日本の国を国際的道義国家として転換させなければならない」と挨拶し、本連合の歴史的な使命を強調。
また来賓を代表して、豊中市議会議員の喜多正顕氏が挨拶に立ち、「現在の政局の混乱は、理念なき政治の現れだ。私も自民党の一議員として世界平和連合が提唱される理念と皆様の志高い活動に感服している。今後益々の御活躍を期待したい」と力強く激励をした。続いて多数の国会議員や地方議員の祝電が披露され、来賓紹介がなされた。
その後、拓殖大学教授、吉原恒雄氏が「21世紀にむかう内外情勢と日本の使命」と題して記念講演を行った。吉原氏は「我々は冷戦が終わって、国際平和が実現されるのではないかという幻想を持った。しかし、湾岸戦争の勃発によって、冷戦の終わりが平和時代に連結されないことを知った。冷戦の終結は、米ソの軍拡競争による国力の低下が原因であり、人類を長く苦しめてきた戦争の原因はいまだ何一つ取り除かれていないといっても過言ではない。多極化された国際社会は国家を第一とするため、地域紛争や内戦が非常に多く発生する。経済が発展することによって社会変動がおき、政治や社会が混乱する。現在、インドネシアやフィリピン、アメリカや中南米がそういう時期を迎えている。また、地域覇権を求める国がたくさんでてくる。アジアでは、中国やインド、中近東ではイランやイラクがそうである。21世紀の国際社会においても国連は、世界平和実現へのその機能を発揮できず、混乱が増ばかりだ」と世界の現状を指摘。さらに韓半島情勢にふれ「南北首脳会談開催により、平和への幻想を抱いたが、両国の間にある紛争原因は何一つ解決していない。北朝鮮は国際テロ国家であり金正日は共産主義により歴史は必ず我々が勝利するという確信がある。また、クリントン政権は、南北関係には外交政策上何の成果も果たしていない。中東和平も混乱させた。次期米大統領による対韓半島政策に期待がかかるが、同じ民族であっても理念が違う以上、統一には今後地道な交流を継続する必要がある」と締めくくった。
続いて、渡辺芳雄本部事務次長が「我々は吉原先生が指摘された厳しい現実を直視しつつ、真の世界平和実現の為に新しい理念とビジョンを提言し、人類が共有できる招来の目標と明確な価値観を示すべきだ。そのためにはまず、共産主義思想を根絶すること、そして韓半島の平和統一を実現し、アジアと世界の平和秩序を回復する必要がある」と指摘し、21世紀にむけた世界平和連合の活動と展望を述べた。
その後、富川光雄常任理事より五項目にわたる大会決議文が読み上げられ、承認。記念抽選会の後、辻勇・大阪府連合会理事による閉会の挨拶と万歳三唱が行われ、設立三周年が新たな大阪の世界平和連合活動の出発となった大会だった。


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