国際勝共連合 機関紙 思想新聞は創刊56年 通巻1898号 (令和8年5月1日)

利己主義超え平和実現へ協力を

思想新聞 1999年2月15日号 IIFWP世界平和超宗教超国家連合創設大会 詳報

文鮮明 総裁 メッセージ

文 鮮明 世界平和連合総裁

 世界のあちらこちらで、激烈な戦争が起こり続けています。今も、前ユーゴスラビアと中東で、またスーダンや南アジア等の地で殺戮戦が繰り広げられています。これらの紛争は、主要宗教間の根深い葛藤が背景になっているのは周知の事実です。宗派間の対話と和合がいかに重要であるかを悟らせてくれる事例です。
 現代において宗教的な理想の実現は、しばし世俗権力と一定の距離をおいて活動してきました。今日の一般的な認識は、これを当然なものとして受け入れています。しかし、世界平和理想に貢献する国際組織は、世界の偉大な宗教的伝統と自分たちとの関係を再検討すべき時がきたと思われます。
 いかなる国際機関よりも、国際連合が良い例になるでしょう。多くの人々は、国連は世界平和のための人類の理想が制度化された組織であると思っており、これに期待をかけています。国連には、世界の問題を解決し、平和と人類繁栄を促進するために共に働くあらゆる国の代表者たちが集まっています。
 しかし、国連で国家代表者たちが世界平和を実現しようとする努力は、相当な障害を抱えています。国連を通じて得た実績と成果を否定してもいけないでしょうが、国連自体が改善すべき点も多いと思われます。世界の政治家と宗教指導者が国連を中心に、互いに協力し尊重する関係が切実に必要な時となりました。
 人間の諸般の問題は、根源的に、単なる政治的な問題ではないので、社会的、政治的解決だけでは常に及びません。大部分の社会は政治的に統治されていますが、その反面、大部分の国家的、文化的アイデンティティーの根底には宗教があります。事実、多くの人々の胸には、宗教的な忠節が政治的な忠誠よりはるかに重要性を持っています。
 体と外的な世界を代表する政治家や外交家たちの経綸と実践だけでなく、心と内的な世界を代表する世界宗教指導者たちの知恵と努力が合わさってこそ、平和世界が完全に達成され得るのです。そのような点から、国連を再構成する問題まで深刻に考慮すべき時です。おそらく、両院制の形態を持った国連を想像することもあるでしょう。
 国家代表でなされた既存の国連を、各国家の利益を代弁する下院に代えて考えることができます。著名な宗教指導者と文化界、教育界など、精神世界の指導者たちで、宗教議会、あるいは国連の上院を構成することも考慮してみることができるのです。このとき、宗教議会は地域的な個々の国家の利害を越えて、地球と人類全体の利益を代弁すべきなのです。
 両院が相互に尊重し協力することによって、平和世界の実現に大きく寄与できるのです。世界指導者たちの政治的経綸は、世界の偉大な宗教指導者たちの知恵とビジョンにより効果的に補完できます。
 私は、宗教指導者の道徳的ビジョンと手本となる生活が、天上世界、あの世にだけ向かうのではなく、この世で真正な幸福と永続の和平の道を教育しつつ、世の中の光と成らなければならないと確信します。(2月6日、世界平和超宗教超国家連合 IIFWP 創設大会・基調演説より抜粋)

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