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「北朝鮮に人権の光を!」

思想新聞2002年3月15日号

【第3回北朝鮮の人権と難民問題国際会議】

 さる2月9~10日の2日間、東京・猿楽町の在日韓国YMCA青少年センターにおいて、「北朝鮮に人権の光を! 第3回北朝鮮の人権と難民問題国際会議」(主催=北韓人権市民連合/北朝鮮の人権と難民問題国際会議日本実行委員会、組織委員長=尹玄・北韓人権市民連合代表、日本実行委員長=小川晴久・東大名誉教授、後援=産経新聞社/米NED財団/朝鮮日報社)が開催された。
 開会式では洪晟弼・梨花女子大教授が司会、日韓の両委員長とガーシュマン米NED財団会長が挨拶、米国際経済研究所のM・ノーランド氏が基調講演を行った。
  今回の会議は、四つのセッション(テーマ会議)から成る。第一は北朝鮮の人権抑圧の根源である強制収容所問題で、一昨年末に北朝鮮当局から国連人権委員会に提出された人権報告書を四人の報告者が検証した。これは小川東大名誉教授が司会で、ドイツ人医師のN・フォラツェン氏(1面参照)、米国際信仰の自由委員会のJ・タイー氏、ベルギーの国境なき人権のW・フォートゥレ代表、韓国の申一 澈・高麗大名誉教授らが報告。
  第二セッションは中朝国境での難民問題。難民条約に違反し難民が死を含む迫害を受け、女性は人身売買の対象にもなっているとされるが、カナダの弁護士エプシュタイン氏を司会に、李基永・釜山大教授をはじめ、四人が報告した。
  二日目は最初に、横田めぐみさんの父・滋さんをはじめ拉致被害者家族や北朝鮮帰国者家族の生々しい証言が語られた。第三セッションはこれら証言を受け、拉致・抑留、帰国者問題がテーマ。拉致・抑留問題とは、横田めぐみさんらの日本人被拉致者、5百人ともいわれる韓国人被拉致者、朝鮮戦争などで北朝鮮に抑留された人々の原状回復の問題、そして帰国者問題とは1960年代~80年代前半に日本から北朝鮮に渡った9万3千人もの人々が約束に反し迫害を受け、日本の親族を自由に訪問できない問題。これはフランス北朝鮮民衆救援委員会のP・リグロ氏の司会で、韓国の許万鎬・慶北大教授、韓国国会議員の柳在乾氏、西岡力・東京基督教大教授、高柳俊男・法政大教授の四人が報告した。
  第四セッションは、これら北朝鮮の人権問題をどう解決していくかを話し合うNGOの会議で、決議が採択された。各セッションの合間には、北朝鮮を脱出してきた難民の証言映像などが上映された。なお同会議は、次回はフランスで開催されることが決まっている。
  また北朝鮮当局で認めない拉致問題に関しては、3月11日警察庁発表によれば、よど号ハイジャック犯の元妻の供述(12日の裁判でも同内容を証言)で1983年から行方不明の有本恵子さんが北朝鮮による拉致と断定され、同国の国際的立場はますます厳しくなっている。

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