思想新聞 2000年1月5日号 新ミレニアムの飛翔
平成12年 元旦

(新ミレニアムを祝う東京・浅草仲見世通り=撮影・小野敬)

新しい年を迎え、謹んでご祝詞を申し上げます。日頃より社会と祖国、そして世界のためにご貢献いただいております全国の役員・会員並びに関係各位の皆様方のご厚情に、深甚なる感謝を申し上げる次第でございます。
昨年1月に故・久保木修己会長の後任として私が世界平和連合・国際勝共連合の会長に就任いたしました。全国の皆様方におかれましては、久保木修己会長のご遺志を継承され、救国救世の火を一層灯そうと、私たちに多大なるご支援をくださいました。結果として、全国各地で盛大に大会を催すことができましたことを、改めて心から感謝申し上げる次第でございます。
「戦争と革命の世紀」と呼ばれた1900年代を超えて、いよいよ新ミレニアム(千年期)の2000年代に入りました。まさに歴史的な大転換期に直面していると、心引き締まる思いでございます。これまでのミレニアム、とりわけ近代の世界はヨーロッパ中心に動いてまいりました。その帰結は、人間を至上の存在として驕り、共産主義の惨禍をもたらしたばかりか、民族紛争や家族崩壊、国際犯罪の拡大、さらには地球環境の破壊といった、さまざまなグローバル・イシュー(地球規模の問題群)を生み出しました。これらを私たちは、世紀を超えて解決して行かねばならないと考えるものでございます。
新ミレニアムの中軸は、アジアになると多くの識者が指摘しております。そのアジアの要として、日本の果たすべき役割はさらに増すことでありましょう。米国や欧州にいち早く肩を並べた日本は、旧ミレニアムから新ミレニアムへと繋いでいく橋渡し役のみならず、新しい時代の担い手として、アジアと世界に責任を持つ歴史的使命を果たさねばならないと言えましょう。その意味でも、日米の絆をしっかりと固めつつ、隣国・韓半島の南北統一を支援し、中国をはじめとするアジア・太平洋諸国とともに「アジア共同体」を創建して行くべきと存じます。
ひるがえってわが日本では、90年代以降、政・官・財のあらゆる権威が地に墜ち、昨年は臨界事故や新幹線トンネル壁の崩落事故、あるいは警察不祥事など、これでもかと言わんばかりに日本が世界に誇った「安全神話」が音を立てて崩れ墜ちました。加えて人として最高の「信頼の基地」であるべき家庭が崩壊し、少年凶悪犯罪や幼児虐待など、ゆゆしき事態が各地で多発しております。中でも家庭崩壊現象の背景には、戦後の日本社会に深く浸透した共産主義思想の影響が大きいと言わざるを得ません。事実、日本社会の混乱の隙を衝いて、共産党が著しく勢力を拡大しております。
したがって、新ミレニアムにおいて、共産主義思想を克服し、価値観の転換をはかって家庭再建を柱にした道義国家・日本の構築に全力を挙げねばならないと考える所存でございます。私たちはそのような決意に立ち、本年はさらなる飛翔をめざし世界平和運動ならびに勝共救国運動を推進してまいります。旧来に倍してご指導ご鞭撻くださるよう心よりお願い申し上げる次第でございます。
ご家族、皆様方のご多幸をお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。


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