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共産主義の真実告発する秀逸のNHK「21世紀への証言」

【思想新聞2001年5月1日号マスコミ論壇ウオッチング】

 米軍電子偵察機と中国空軍機の衝突事故は、米ソ冷戦終結後、驚異的な軍備増強をつづける中国とアメリカとの間「新たな冷戦」の勃発をあらためて印象づけることになった。
 その一方で、米ソ間の冷戦についてはもはや過去のこととして、話題になることも少なくなったが、問題は、共産主義陣営の敗北で終わったにもかかわらず、ベトナム戦争や韓国動乱についての評価が一向に変わらないということだ。
「歴史の必然」として実現したはずの社会主義社会が破綻し、雪崩をうつように旧ソ連・東欧圏が自由主義圏に向けて走り出したことは、ベトナムや中国、北朝鮮は歴史に取り残されているということになるのだが、わが国ではいまだにそのような共通認識が生まれているとは言い難い。
 そこで参考になる貴重な証言を提供しているのが、NHKのスペシャル番組『二十一世紀への証言』である。現在の深夜枠で二回分まとめて再放送されている。
 最近、政治学や政治史の方法論として現代史の現場に立ち会った人々による歴史の証言、「オーラル・ヒストリー」が注目を集めているが、この番組は世界的規模の現代史の証人による注目すべき証言集となっている。
 特に私たち日本人にとって貴重な発言は、冷戦期の深刻な国際情勢を小説という形で世に問い、共産主義の脅威に警鐘をならした英国人作家、フレデリック・フォーサイス氏の証言は現代史の目撃者として興味深い。
 また、旧ソ連の至宝といわれたバレリーナのマリア・プリセツカヤの証言は、いまだに容共・親共的な影響下にあるわが国の多くの視聴者にとって社会主義の真実を告発する衝撃的な内容となっている。今後再放送される旧ソ連外相のシュワルナゼ・グルジア共和国大統領と、チェコの「ビロード革命」を成功に導いたハベル氏の証言は、共に共産主義の非人間性と、それに対して生命をかけて闘った精神の高貴さを示すものとなっている

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