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■日本は米国支持を貫け

思想新聞 2003年3月20日号 アピール2003

 ブッシュ米大統領は17日、全米向け演説を行い、イラクに対して最後通告をした。その中でブッシュ大統領は、フセイン大統領と2人の息子に対して48時間以内に国外に出るよう要求し、従わない時には武力行使によって武装解除すると明言した。過去十年以上にわたってフセイン大統領は国際社会との約束を反故にし大量破壊兵器の開発を行ってきた。昨秋の国連決議1441にも従わず、国際社会を愚弄してきた。仏独などの主張する査察継続はフセインの延命策に手を貸すだけである。ブッシュ大統領は正しい決断を下した。したがって日本政府は米国を全面的に支持し今後の米国支援およびイラク復興に備えるべきである。

1、戦争か平和か、といえば、平和がいいに決まっている。>>>だが、ときには戦争という手段で真の平和を確立しなければならないときがある。それが厳然たる現実である。たとえば、かつての韓国戦争がそうである。悪なる勢力が攻勢をかけているときに、手をこまねいて戦わないのは、その悪勢力に同調したに等しい。かつて米国はフランス植民地だったインドシナに対して、フランスの尻拭いのために介入したが、これも正しいことだった。ベトナム戦争に敗北したのが失敗であって、共産主義と戦ったベトナム戦争そのものは決して間違っていたわけではない。ベトナム敗戦後、インドシナ三国が共産化されたばかりか、アフリカや中米など各地に共産化が広がり、人類は塗炭の苦しみを味わった。

2、国連が平和的に解決できるなら、それにこしたことはない。だが、現実はどうか。第二次大戦後、国連が平和維持機構としての役割を果たしたことは数少ないと言わざるを得ない。戦後、国際的な戦争は合計26回発生したとされるが、このうち国連が承認したのは韓国戦争、ボスニア紛争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争のほぼ4回に留まっている。今回、米国の単独武力行使に異を唱えているフランスにしても、コソボやアフリカ諸国やエジプトに対して国連を無視して軍事介入した。中国もインドやベトナムを攻撃し、旧ソ連はアフガニスタンやハンガリーを侵略した。安保理で拒否権という特権を持つ大国はこのように、自国の都合で国連を無視してきた。今回の正義面はご都合主義もはなはだしいと言わざるを得ない。

3、今回の米英スペインの決断は国連決議を無視しているわけではない。国連安保理はイラクに対して過去12年に実に16回にわたって大量破壊兵器破棄、査察受け入れ要求、イラク国内の人権抑圧、クウェート資産返却、行方不明者捜索などの決議を行ったが、これらをイラクはことごとく破ってきた。フセインは査察を受け入れても巧妙に妨害し、あるいは国連決議を無視し続けて大量破壊兵器を保持するようになった。「フセイン宮殿」(実に21カ所)のうち8カ所が兵器隠匿場所と見られ、ここに国連は無条件で査察団を入れるように主張したが、フセインはこれを拒否した。にもかかわらず国連はそれ以上のことができず、イラクの大量破壊兵器開発を容認した。そうした中で2001年9月11日に米国同時多発テロが発生した。イラクはアルカイダをはじめとする国際テロ組織の反米闘争を支援し、彼らに大量破壊兵器を与えている疑念が強まった。そこで国連安全保障理事会は02年11月8日、イラクの大量破壊兵器査察問題に関する決議をアラブの強硬派とされるシリアを含めて15カ国の全会一致で国連決議1441を採択し、イラクに対して30日以内にすべての大量破壊兵器計画、関連施設、原材料などの詳細を申告する要求を「即時、無条件、無制限」で突き付けた。にもかかわらず、イラクは大量破壊兵器開発を巧妙に隠蔽し、国連査察を妨害し続けてきた。今年に入って、ようやく米英軍の軍事的圧力で査察を小出しに受け入れたものの、これは時間稼ぎの類でしかない。イラクが国連決議1441に違反していることは明白である。

 4、いつまでも無意味な査察を継続するわけにはいかない。それこそイラクの時間稼ぎに終わり、過去12年間の教訓を無に帰することになる。国連安保理決議1441が存在し、イラクがそれに違反していることが明白な以上、必ずしも新決議を必要としない。国連安保理が結束した行動をとれない以上、イラクに「逃げ切れる」との間違ったメッセージを送ることになりかねず、したがって米英スペインがイラクに対して48時間の時間的猶予を与えて武力行使を決断したことは、世界平和のためには避けて採られない選択であるといえよう。

 5、したがって日本政府および日本国民は米英スペインの決断を全面的に支持すべきである。

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