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 新しい年を迎え 謹んでご祝詞を申し上げます

思想新聞 2001年 元旦号

21世紀アジア太平洋時代の到来を告げるように、中部太平洋に朝日が昇る(朝日に浮かぶ釣り船=マーシャル諸島共和国)

世界平和連合 国際勝共連合
会長 大塚克己

 昨年中は全国縦断講演会をはじめ各種セミナー、さらに機関紙誌を通じての情宣など、多くの活動を展開して参りました。そして、総選挙における共産党の議席減を勝ちとるなど、皆様方のご協力により一定の成果をあげることができました。皆様の御協力に対して、心より御礼を申し上げます。
 20世紀の最終年であった昨年は、既成秩序の閉塞状態が露呈するとともに新秩序誕生への希望が交錯した1年、まさに終末の中の終末であったといえましょう。最も象徴的な事件は民主主義の砦・米国での大統領選挙をめぐる分裂と混乱、そして韓半島・南北首脳会談の実現でありました。
 世界平和連合の文鮮明総裁はかつて、「米国の頂点は2000年まで」と指摘され、アメリカのみならず、民主主義全体の運命を予言致しました。民主主義の本質は、その成立の経緯を辿れば、選挙をはじめとする諸手続きを通じて「天意」を知ろうとするものでありました。
 すなわち、天の前に人間が謙虚になり、「多数の意志」を「天意」として受けとめようとする姿勢が民主主義の本質をなしていたのであります。「天意は民意に顕れる」ということでした。得票集計を巡る混乱を、司法が決着をつけることになったこのたびの事態は、米国の民主主義が今、「限界状況」にあることを示しました。根源的かつ深刻な反省を為し原点回帰による再出発の時を迎えたのであります。さらには、アメリカ社会の様々な断層が吹き出し、深刻な課題を未来に残しました。
 一方、昨年6月の「南北首脳会談」後、韓半島は統一をめぐる新段階に入ったと言えます。文鮮明総裁は「南と北が共に生きたい」という心情を共有することによる統一、即ち「愛による統一」が必要であると提唱されました。「武力統一期」、「競争(吸収)統一期」を経てきた南北関係が、新段階・愛による統一期に突入したのであります。それを観念的なものと考える人々もおりますが、迎えた新世紀は、いずれがより現実的なものかを明らかにすることでありましょう。
 この希望への胎動は、私達に「歴史の方向性」を暗示しております。すなわち、ヨーロッパ大陸からイギリスへ、さらに米国の東海岸から西海岸へと流れた文明の中心が、太平洋を越え日本を中継点としながら、やがて韓半島、大陸へと結実するのであります。いまだ日本に残る「脱亞入欧」の旧習を越え、「親欧親亜」・アジアに翼を広げなければならない時、それが新世紀であると確信するものであります。
 私が、講演において、韓国語、中国語学習の必要性を訴え、さらに「日韓トンネル」の重要性を訴えてまいりましたのは、このような歴史観に基づくものでございました。わが国は、日米の絆をしっかりと固めつつ、隣国・韓半島の南北統一を支援し、中国をはじめとするアジア・太平洋諸国とともに、「アジア共同体」を創建すべき歴史的使命を果たすべきであると存じます。
 ひるがえってわが国は、「失われた10年」と言われる90年代の政治的、経済的、社会的な空白と混乱の流れに終止符を打つことができずにいます。日本人はそこはかとなき不安の中にいるのであります。とりわけ深刻さを増しているのが青少年、家庭問題であります。少年犯罪の凶悪化や幼児虐待、進む少子化現象は、「根」を同じくするものと考えております。それは家庭崩壊現象であります。今こそ、青少年の健全育成に対して、法的整備を含む抜本的かつ、緊急の対応をしなければならない時であると存じます。
 新世紀元年において、私たちは組織面のみならず活動面においても一大飛躍を決意しております。国内においては「家庭の価値」の覚醒を柱とする道義国家日本、世界にむけては韓半島平和的統一への支援を柱とする、アジア平和秩序構築に対する責任を果たす、道義国家日本の創建であります。
 旧来に倍するご指導ご鞭撻くださいますよう心よりお願いし、また、皆様方のご多幸をお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

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