思想新聞2000年10月15日号
大塚会長を迎え記念講演
国連NGOめぐる新しい運動を紹介
今年で設立三周年を迎えた世界平和連合(FWP)愛知県連合会は10月8日、「世界平和と新千年紀を拓く愛知大会」(共催=国際勝共連合)を名古屋市近郊の稲沢市の稲沢市民会館で開催した。
会場には約2000人の大観衆が集い、大塚克己会長による特別講演「世界平和と日本新生」をはじめ、熱心に耳を傾けつつ、新たな国民運動の展開を決意していた。
はじめにFWP紹介ビデオ「世界平和への道」が上映された後、司会による開会宣言で開幕。
富山博中部大教授が、「一昔前、盛んに日本沈没などと言われたが、近年の大地震や火山噴火など、その様相を呈している。なぜこのような災害が頻発するのか。日本が世界に果たすべき義務を果たしていないからではないか。翻って韓半島では南北首脳会談が実現し、希望と発展の21世紀を予感させる出来事となった。これが契機となって世界の平和が達成されることを願ってやまない。そのため会員の皆さんのさらなる支援をお願いしたい」と主催者挨拶を行った。
次に来賓が紹介され、代表して地元の前衆議院議員と稲沢市議がそれぞれ挨拶を行った。
引き続き、北愛知地区・西愛知地区・南愛知地区の各支部長が紹介され、政界はじめ各界からの祝電が多数披露された。そして、FWP愛知県連合会の佐々木文志事務局長から経過報告と運動方針がなされた。事務局長は、同連合会で活動の中心として教育基本法の改正と青少年健全育成基本法の制定を軸に、講演会、ビデオ上映会、署名運動などを積極的に展開してきた、と紹介。愛知では県議会をはじめ23議会で同法制定のための意見書を提出した、と報告し一千万人署名運動への理解を求めた。
さらに、新役員として金咽植氏が国際部長に、青山鉄弘氏が南愛知地区本部長に大塚会長からそれぞれ委嘱状が手渡されたほか、北愛知地区本部長に丸岡正策氏が、国際部次長に田東峻氏がそれぞれ任命された。
そしていよいよ大塚克己会長が登壇し、「世界平和と日本新生」と題して記念講演を行った。
大塚会長はまず国連の問題に触れ、「世界平和は人類恒久の願いだが実現できなかった難しい課題。第一次世界大戦の教訓からできた国際連盟も、第二次大戦でその無力さが露呈し戦後、国際連合が生まれた。したがって世界平和を具体的・現実的に関与しているのが国連。この国連がその使命を果たしてきたかといえば、多くがその限界性を指摘している。その理由の一つは、各国の利益を代表する人々の意見の言い合いでしかないことだ。国連ビルは現在、全体的に老朽化がめだつ。世界で最も支払うべき額が大きい米国が分担金を払わないからという。どんな小さな国にも一票があって、米国は歴史的に旧ソ連の影響の下、小国にいつも反対された感覚があるからだ。
それに引き替え、分担金総額の約25%という金を支払い続けている国が日本。にもかかわらず、国連の中では印象があまりにも薄い。というのも、国連職員があまりにも少ない。明石康元国連事務次長や緒方貞子高等弁務官のような方々は高名だが、その下で働く日本人がいない」と、国連と日本の抱える問題を指摘。
しかし「今年、画期的なことが国連で起こった。国連は国家の利益を代表するがゆえ国家を超え得ない。しかしミレニアム、新千年紀の出発ということもあり、今回国連は六つの価値観を提唱した。すなわち、和解とか調和といった創設以来初めて価値観を論じることになったのだ。が、その六項目でもまだ十分ではないというのが私たちの考え方。つまり、文鮮明総裁が提唱された国家の利益を代表する従来の国連の他に、国家を超えた観点を持つ宗教人らを集めて上院を形成するという案だ。そしてまた、国境紛争地帯を国連の管轄する平和公園にしようという構想。さらに家庭の日など国連公認の記念日を設け、家庭を基盤とした価値観定立という文総裁の三つの提言が、大きな意味を持つ。さらにNGO団体を集めた世界的な奉仕活動を、国連の名でWANGO(World Association of NGO)としてスタートする」と新しい国連の動きを紹介。
続いて会長は世界平和への最も重要な試金石として韓半島統一問題を挙げ、「統一は容易に実現できない。南北分断は一民族・国家の次元を遙かに超えた問題。日本がこれほどの経済大国になりえた要因として、38度線と米軍の駐留による恩恵は計り知れない。南北統一を阻む最大の要因は経済格差などだが、文総裁が語られるように、復讐の連鎖を止め、恩讐を愛する愛によらなければ統一は不可能。シドニー五輪で南北同時入場で大きな役割を果たしたのは、日本の民団や総連など70万人在日韓国・朝鮮人の方々。彼らが手を取り合えるよう、日本が共に生きていくという理解と姿勢が是非とも必要」と強調した。
最後に会長は、日本新生の真の道は家庭的価値観を基軸とした愛によってと語り締めくくった。講演を終えた大塚会長には花束が贈呈された。
続いて大会決議文が読み上げられ、青山南愛知地区本部長による閉会の挨拶ならびに万歳三唱でFWP愛知県連合会発足三周年を記念する二千名大会を閉幕した。


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