思想新聞2000年11月1日 ワシントンセミナー
米・ワシントンで国際セミナー
「家庭再建と平和文化の建設」をテーマに世界超宗教超国家連合(IIFWP)主催の国際セミナーが10月14日から16日の3日間、米国の首都ワシントンのシェラトン・ナショナル・ホテルで世界から70カ国約400人の現職副大統領・元大統領や宗教指導者、学者ら有識者が参加して開催された。日本からは日本イスラーム団体協議会の沢田沙葉師らが参加し、「家庭再建」などについて活発な論議を繰り広げた。
14日午後に行われたオープニング・セレモニーでは、初めにニール・サローネン米国IIFWP会長が「グローバル革命が進行中だが、世界共通の問題は家庭の危機。今回のセミナーでは家庭の危機をどう解決するか、健全な家庭をどう育てるかに焦点を絞った。多くの意見を述べてほしい」と挨拶を述べた。
ついでロバート・ウッド師(近隣エンタープライズ協会代表)が、「米国は60年代の公民権運動以来、黒人差別撤廃に莫大な資金が投入されたが、その80%は黒人家庭には利用されていない。ワシントンDCでは21項目の予算を使っているが、いまだ黒人の死亡率は高い。ワシントンDCで解決の道を図れば世界に展開できると青少年育成に取り組んでいる」と具体的な家庭再建策を語った。
記念講演で郭錠煥IIFWP世界議長は、「IIFWP国連2000年総会で文鮮明師が国連改革案を提案されたが、多くの人々から熱烈な支持を受けている。世界平和に対するIIFWPの重要性がより一層、高まっている。文鮮明師はNGOの世界組織『WANGO』を提唱されたが、そこでは、【1】人格教育、【2】家庭、【3】超宗教超国家協調の必要性、【4】NGOの協力の必要性、【5】為に生きる精神の世界普遍化――が強調されている。これを今後、世界各国で教育プログラムとして展開していく」と述べた。
また郭錠煥議長は「平和実現の文化が必要である。文化は良心から出発し、宗教、伝統によって形成されている。人間の精神性が世界平和に最大に寄与するが、その精神性は家庭によって築かれるので、家庭こそが何よりも重要だ。文化の核心は真の愛、真の家庭から実現する。国連再建には家庭、すなわち文化の基盤であり、愛の基盤である家庭から実現されるべきであり、そこから平和な社会が作られる」と強調、家庭再建を柱とする国際セミナーの意義を語った。
翌15日から始まったセミナーでは、文鮮明師のメッセージの訓読の後、識者のコメント、討論という形式で行われた。第一セッションの「家庭と平和文化の創造」ではシェリー米カリフォルニア大学教授(元ネバダ州宗教長官)ら、第二セッションの「家庭の社会的意義」ではフィリップ・ベネット米ペンシルバニア州福祉省元副長官、カント米カリフォルニア大学教授、第三セッションの「家庭の宗教的意義」ではシュルベ・カナダ大学準教授、ルーベンシュタイン・ブリッジポート大学名誉教授らがコメントを述べ、全体で活発な討議が行われた。
また第四セッションの「家庭と国家」ではシドキ・エジプト元首相の司会で、ジンバブエ副大統領、ドゥーラン元エクアドル大統領らがそれぞれアフリカや南米の実情などを交えて発言、第五セッションの「家庭と国連活動」ではソラ・ハニー国連NGO理事・ニューヨーク州立大準教授、メリーランド州議会議員が家庭再建に取り組んでいる活動を語った。
この日の晩餐会はワシントンタイムズ社で行われたルーガ上院議員(共和党)が家庭の価値について講演した。また参加者は十六日にワシントンの国会議事堂前で百万人を結集して開催された「ミリオン・ファミリー・マーチ」に来賓として招かれた。


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