思想新聞2003年5月15日 共産主義は間違っている!!
摩訶不思議な「人権真理教」国・ニッポン 33
北朝鮮の核には「奇妙な沈黙」
犯罪的平和ボケの「土産」事件
Q 「人間の盾」関連の話ですけど。5月1日、ヨルダンのアンマン空港で毎日新聞カメラマンの五味宏基容疑者がイラクの「土産」として持ち帰ろうとした爆弾が手荷物検査中に爆発し、警備員らが死傷しました。この五味記者は、「人間の盾」関連団体のルートでイラクに入国したようですが…。
A 実際、毎日新聞の「人間の盾」を報じた記事の中ではこのカメラマンの撮影のクレジットが出ているようです。毎日関係者の話によると決して「盾には参加していない」とことわっているようです。
しかし、参加しようがしまいが、行動を共にしていたことは事実でしょう。それにしても、いくら「不発弾」と思って持ち帰ろうとしたといっても、まかり間違えば機内に持ち込まれて爆発、ということも考えられるだけに、「軽率」という言葉では済まされない責任があります。事実、空港職員の生命を奪ったわけですからね。先に述べた戦略機関なくして日本の平和と安全は成り立たないというのと同じ意味で、武器弾薬の知識なくして身の安全は図れないわけです。ですから故意ならもってのほかですがもし「過失」なら文字通り「犯罪的平和ボケ」ということになります。
曽野綾子、井上ひさし両氏の選択
ところで、「日本ペンクラブ」の会長に作家の井上ひさし氏が就任し、その挨拶の席で「私は言論のとりでを守り、反戦反核を貫くペンの精神を若い方々に引き継ぐ踏み石です」と語ったと言います。この点について、曽野綾子氏が産経新聞のエッセイ「透明な歳月の光」(5月2日付)で、かつて所属した「日本ペンクラブ」を脱退した経緯とこの組織の「反戦反核」イデオロギーぶりを指摘しています。
曽野女史いわく、「(ペンクラブの)会員は個別にその(文筆)力をもつ人たちばかりなのだ。彼らがそれこそあらゆる媒体で、独自の言葉で反戦・反核を表現できるのに、何で衆を頼んで、同じ文章でアピールを出さなければならないのか私にはわからない」というのです。彼女は「私を含めて多くの作家たちが反戦であり、反核であろう」と断りつつ、もっと「個人的な情熱」や「私怨」で文章を書くと記しています。ここで偽悪的自嘲的に聞こえはしますが、要は「反核イデオロギーの徒」とはなるまじ、という決意表明とも言えるでしょう。
ところで、その「反戦・反核」です。目下わが国の最大の脅威となっている北朝鮮ですがついに「核兵器を2個保有している」と宣言しました。
はて、それではくだんの日本ペンクラブは、すかさず北朝鮮に対して「反核アピール」を出したのでしょうか?
この点について産経新聞の古森義久氏が「種明かし」をしています。4月29日付の「古森義久の眼」は「北の核開発に奇妙な沈黙 偏向する自由世界の反核運動」との見出しで、欧米の反核団体は、「北朝鮮政府を非難するどころか、一貫してクリントン前政権やブッシュ現政権の核政策や北朝鮮政策を糾弾してきた」と指摘しています。
そもそも、ヨーロッパに1980年代から火が点いた「反核運動」には、北朝鮮エージェント、ことに「よど号グループ」が関わっていたと同グループのリーダーだった故・田宮高麿は明らかにしていたようです(高沢皓司『宿命』新潮文庫)。
これが事実とすれば、仮にかつての友好国ロシアの悪口を言ったとしても、北朝鮮の「核」を非難することは絶対にあり得ないことになります。


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