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社論の代弁を目論み田中外相にゲキ飛ばす「朝日」の未熟さ

【思想新聞8月15日号】マスコミ論壇ウォッチング

 第二次世界大戦後のわが国の報道機関、とりわけ新聞は時の政権の反対勢力の産婆役や野党のPTA役を演じてきた。
 その代表格はいうまでもなく『朝日新聞』だが、過去10年あまりをみても元社会党の「土井たか子ブーム」、その後の「政治改革ブーム」、さらにここ数年の「民主党」への肩入れなど、自民党政権に異議申し立てを行う政治勢力の庇護者としては面目躍如の言論活動を行ってきた。その『朝日』にとってなんとも悩ましいのは、ここ数ヶ月の「小泉・田中ブーム」であろう。
 というのも、今回の小泉政権の誕生は、自民党内の「反自民党的勢力」によるクーデターともいうべき性格をもった政変であり、反自民党的な点を評価して支持すれば、『朝日』の天敵ともいうべき自民党は「ニュー自民党」へと変身を遂げてしまうかもしれないからである。
 そこで『朝日』は、「小泉・田中連立政権」ともいうべき現政権の最重要閣僚、田中真紀子外相の爆発的な破壊力を最大限に利用して、橋本派に代表される旧い自民党を壊す手法を選択したのではないかと思われる。 
 あまりに身勝手な言動から、ワイドショー的な人気にかげりが見え始めているにもかかわらず、週刊『朝日新聞』ともいうべき週刊誌『アエラ』の8月13~20日号の「外務省改革、日本外交はどうなる、ぶれるな! 田中真紀子」という大見出しは『朝日』の姿勢を端的に示している。
 日米同盟も、ミサイル防衛も、教科書問題も、さらには靖国参拝問題でも当初、『朝日』の社説を読んでいるような田中外相の発言がつづいていたにもかかわらず、一転トーンダウンしてしまっただけに、『朝日』としては「しっかりせよ! 真紀子」と激を飛ばさざるを得ないのであろう。
 しかし、この『朝日』の姿勢は、冷静な判断を示すようになった国民の成熟した姿勢に比べてあまりに未熟と言わざるを得ない。

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