思想新聞2002年11月1日号【風声】
国会で最初に拉致問題を取り上げたのは共産党? 衆参の補選で共産党はさかんに宣伝しているという。いや、呆れたウソである▼拉致問題を最初に国会で取り上げたの88年1月、民社党の塚本三郎委員長である。ところが、こともあろうに産経新聞が10月20日付の不破議長のインタビュー記事で「国会で初めて拉致事件を取り上げたのは共産党議員だった」と質問したため、これをいいことに「共産党が最初」と宣伝しまくっているのだそうだ。産経は早く訂正記事を載せてほしい▼共産党は北朝鮮と長く手を携えて日本革命をめざしてきた。68年には宮本顕治書記長が訪朝して友誼を確認した。拉致事件が最初に起こった77年に共産党は第14回党大会を開催したが、朝鮮労働党代表団は日本政府の入国拒否で参加できなかった。これに宮本委員長は怒り、大会冒頭の挨拶で次のように述べている▼「(入国拒否に)私はこの壇上から強く抗議するものであります。朝鮮民主主義人民共和国は、すでに90余の国と外交関係をもつアジアの有力な社会主義国です。日本政府がこの国の承認を一貫して拒否してきているのは、かれらがあの日韓条約によって韓国の朴政権を、全朝鮮の代表者であるかのように見なした、恥ずべき虚構の上にいぜんとして立ち朝鮮民主主義人民共和国にたいして敵視政策をとり続けているからです。日本政府の政治的後進性を示すこの頑迷な態度をあらためさせるために、わが党は今後ともたたかっていくものです」(77年10月17日)▼恥ずべき虚構の上に立ってきたのは共産党だ。社民党は謝罪したが、共産党は謝罪していない。それどころか拉致を最初に国会で取り上げたと威張っている。なんたる厚顔か。



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