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File-78 「フセイン後」のイラク支援

日本の脚を引っ張り続ける勢力

思想新聞2003年5月1日号 共産主義は間違っている!!

摩訶不思議な「人権真理教」国・ニッポン 32

戦略機関「放棄」した戦後日本

確信的にフセイン擁護する朝日新聞

Q イラク戦争に関する新聞・テレビなど一部の左翼系メディアでの、緒戦での「米国が仕掛けた侵略戦争の泥沼化か」なる論調も、バグダッド陥落以後一気にフセイン政権が瓦解したことですっかり影をひそめてしまいましたね。

A テレビの報道などでは気づかない部分で、例えば「朝日新聞」は米軍の軍事行動に対し「侵攻」という文字をあてています。他紙がほとんど「進攻」を使っているにも拘わらず、です。しかもご丁寧に「フセイン体制崩壊の危機」とか、それこそフセイン擁護とも受け取れる物言いをしているのです。まさに開いた口が塞がらないとはこのことです。そしてさらに戦いが収束してくると、今度は「米軍は解放軍ではない」との喧伝に「ご執心」のようですね。
 しかも治安の悪化と掠奪・盗難の横行がはびこると、「朝毎」の系列に限らず、テレビ各局では今度は米軍による統制が悪いという、実に極端な論調としか言えません。ご都合主義というか、センセーショナリズムです。それこそワイドショー化する傾向です。

 また、甚だ疑問に思うのですが、フセイン政権が崩壊したことで、戦争反対を訴えて日本から「人間の盾」として参加した人々も続々帰国して、今度は日本国内で「反戦集会」に駆り出されているようですが、この人たちはいったい何のために、イラクにわざわざ行ったのでしょうか。
 本当にイラクの民衆のことを思っての行為だとしたら、戦争が一段落し、復興への取り組みが叫ばれる今この時にこそ、ボランティアの人々の力を必要としているのではないでしょうか。そう考えるとこの人たちの行動がいかに偽善的なものであるかがうかがえるでしょう。本人は全くその自覚がなかったとしても、少なくともイラクの人々にとっては偽善・欺瞞の集団としか見えないでしょう。それどころか逆に、フセイン体制加担者として身の危険を案じての「撤収」とも受け取られかねないと思うのは勘ぐりすぎでしょうか。
 ことほどさように、「人道」や「人権」という観念は一人歩きしている。というよりむしろ、政治スタンスの「方便」「道具」として扱われているに過ぎない、と言えるでしょう。まさにその「偏り」こそが、犯罪的と言えるのです。

疑問の残る「人間の盾」参加者

 さて、この復興支援ということで、政府は文民の派遣を決定しましたが、自民党内では、「抵抗勢力」を自認する野中広務元幹事長がさかんに「派遣慎重論」をぶっているようです。
 野中氏は、ことあるごとに「日米同盟」、「日韓米の結束」を機軸とする小泉政権の方針とぶつかりますね。同じ党の人間かと思うほどですが、外交のスタンスが全く異なるんですね。まったく「親中朝」で、いわゆる外務省の「チャイナスクール」の代弁者のような政治家と言えます。
 野中氏は、日米安保体制がいかにアジアに安定をもたらしているか、全く理解できていないのです。この体制があるからこそアジア諸国が日本を「軍事的脅威」と受け取らなくてすむわけです。もしこの同盟を解消したとしたら、アジア諸国はもっと「戦前の日本」に対してセンシティブになっていることでしょう。
 そうした意味では、軍事評論家や外交評論家の岡崎久彦氏が指摘するように、軍事学、戦略論を日本の研究機関(防衛大等を除いて)がまったく「放棄」してしまったことが、それこそ大きな国家的損失を招いていると言えるでしょう。国家のリーダーたらんとすれば、なおさらこうしたアプローチが重要となってくるからなのです。

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