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対北朝鮮政策で政府の対応を叱責した朝日の「御高説」

思想新聞2002年5月15日【マスコミ論壇ウオッチング27】

 「今回の赤十字会談は、日本政府がやっと拉致問題にある程度正面から取り組む姿勢を見せたということですね。一つの国の政府が国民の生命を守るというのは、とても大事なことなんですよ。それを、拉致されたかもしれない人間の所在を確かめないで放っておく、ということは国家の名に値しない。つまり、国民を保護してないわけなんですから。これを少し改めたということは非常にいいことですね。……今回の赤十字会談は、北朝鮮側から会談を持ちかけてきた話。これは非常に珍しいことで、大きな国際政治の背景の中で、アメリカのブッシュ政権が、北朝鮮に非常に厳しい姿勢を取っている。『悪の枢軸』というふうに名前を挙げて。そうした中、北朝鮮が国際社会の中で居心地が悪い状況になってきた。まわりの国に和解を求めなければいけない。もちろん日本政府が粘り強くやらなければならないのは大事だけれど、国際政治の潮目を見ながらきっちりと正しい判断を小泉政権、外務省にはやってほしいということです」
 これは、日本人拉致疑惑をめぐる日本と北朝鮮の赤十字会談に関するコメントだが、産経新聞のコラム「産経抄」か、最近保守的傾向を強めつつある読売新聞に掲載された識者の意見のような内容だ。
 しかしこれはさる4月30日夜のテレビ朝日『ニュースステーション』のコメンテーター、萩谷順・朝日新聞編集委員の発言なのだ。
『朝日』関係者から国家の果たすべき役割とは「国民の生命を守ることだ」とのご高説を賜り、そうしない国は「国家の名に値しない」と叱責されるとは思いもよらなかった。
 このような見解を『朝日新聞』の編集委員が公言するのを聴きながら、国家にとって最大の危機である武力攻撃に対処して国民の生命を守り、保護するため、国家としての最低限のつとめを果たすために有事法制の整備に取り組んでいる小泉内閣の取り組みに対して、『朝日新聞』には先頭に立ってぜひともエールを送りつづけて欲しいと感じたものだった。

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