国際勝共連合 機関紙 思想新聞は創刊56年 通巻1896号 (令和8年4月1日)

日韓米結束で東アジアに平和を 全国から1千人が大結集

思想新聞2003年3月15日号【1面 全国大会】

救国救世全国役員総決起大会を開催

 外においてはイラクと北朝鮮、内にあっては家庭崩壊と青少年の非行激化など、まさに国難といえる状況を切り開き、道義国家日本の再生をめざそうと本連合・世界平和連合(FWP)主催の「救国救世全国役員総決起大会」が3月5日、東京・千代田区のホテルで、全国の役員ら1千人が結集して盛大に開催された。大会には国会議員や有識者らも多数詰めかけ、日韓米結束、2003年政治決戦勝利による共産主義一掃、有事立法・スパイ防止法制定、家庭強化・青少年健全育成を決議し、勝共・世界平和運動の新たなスタートを切った=2面に関連記事。

 今大会には全国各地から役員らが参加し、会場は開会と同時に、瞬く間に埋め尽くされる大盛況となった。

 まず高橋正二・本連合理事(明治薬科大学元理事長)が開会の挨拶を述べ「我々の主任務は共産主義の一掃である。共産主義は表面上は静かだが、手を替え品を替えて浸透を図る危険な動きをしている。たとえば男女共同参画を隠れみのにした共産主義思想が男らしさ女らしさを否定し、家庭崩壊、皇室否定の陰謀を張り巡らせ、それを遼原の火のように広げている。それを消す、消防士が我々の役割だ。全国の会員が一体となって闘っていこう」と、大会の意義を語った。
 この後、多数の来賓を代表して評論家の高瀬広居氏が祝辞を述べた。高瀬氏は現在の国際情勢について、ブッシュ米大統領は何が善であり何が悪であるかという宗教的な信念を背景にイラク問題に対応していると指摘、国家意思の決定は宗教的原理抜きには確立できないと説明した上で、「日本が平和を求めるなら国家として持つ宗教的原理を世界にアピールすべきだ」と強調した。
また高瀬氏は道義国家について「道義には慈悲と愛がなくてはあり得ない。それらは宗教が培ってきた。宗教が政治を指導し人類を導かねばならない。いかなる宗教的原理に基づいて1億3千万民族を導くかが問われている」と日本の課題を述べた。


 来賓紹介の後、渡辺芳雄事務総長が平成14年度活動報告と平成15年度運動方針を発表した。
 その中で渡辺事務総長は、本連合が今年4月1日で創立35年を迎えるが、設立当初から北朝鮮問題に取り組んできたこと、78年からスパイ防止法制定運動を推進し拉致事件の防止に当たったが共産党や社会党、朝日新聞などがスパイ防止法に反対したことを明らかにし、日朝首脳会談後にこれらを明らかにした号外ビラ配布を全国一斉に行ったと報告した。
 さらに「反対勢力は口では拉致事件を非難しているが、その一方で有事立法、スパイ防止法制定に反対し、日米同盟を破壊しようと企てている」と厳しく糾弾、有事立法・スパイ防止法制定を求める請願・陳情運動を一層強化していきたいと強調した。
 また「共産主義は様々に形を変え偽装して学校に過激な性教育やはき違えた男女共同参画論、ジェンダーフリー論を持ち込むなど、伝統的な家庭を破壊しようと目論んでいる」と指摘し、「勝共運動はこれからが本番、手をゆるめることはできない」と訴えた。
 事務総長は「日韓米の指導者の結束に向けて本年はさらなる運動を展開する」とし東アジアの平和確立に積極的な取り組む決意を披瀝、さらに家庭基盤の強化や青少年の健全育成が国内問題の最大課題と位置づけ、「早急に教育基本法を改正し、為に生きる精神、道徳・宗教心、愛国心を子供たちに育み、家庭の価値を柱に据えた教育に取り組めるように一大教育改革を断行しなければならない」と述べた。
 さらに「青少年の心の基盤である家庭の再建をはかり、かつ有害環境から青少年を守るためには、青少年健全育成をはかる法整備が不可欠」として各地で運動を強化することを求め、これらを踏まえ本年度の運動方針を決定したと報告した。

 続いて小山田秀生会長が「変革期の世界と日本の役割」と題して基調講演した=別頁に要旨。
 小山田会長は、今日の時代は世紀的転換期のみならず2000年から3000年に至る新千年期の一大転換期に位置すると指摘、「国家主権と基幹産業、経済を軸にする体制としての共産主義は終焉したが、今後は家族と青少年の破壊を企てる変形共産主義が徘徊する」と述べ、共産主義思想との戦いの方向性を提示。
 そして21世紀の世界的問題として小山田会長はまず宗教と人種間の闘争を取り上げ、アジアでは理解しがたい中東情勢の背景を説明、9・11事件で象徴されるテロは軍人・非軍人、前線・後方の区別なしに行われる仁義なき戦いであり、その背景には宗教間の分裂・対立があるし、「宗教が人類にとってなくてはならないものだが、その宗教を信じる者の非寛容が問題」と指摘。アルカイダなどのテロ集団は疑似宗教であり、その誤った殉教精神がテロを生み出していると強調。
 また工作船が自爆“殉教”したように北朝鮮も疑似宗教の体制下にあることを指摘し、「韓半島問題は中東以上に複雑な国際関係が絡んでいる」と韓半島情勢を解説。韓国大統領選で見られた変化は既存世代と「戦争を知らない世代」との世代間抗争の様相をみせ、反米感情や中国、ロシアへの融和政策など危険な傾向が見られると強調、「日韓米が一体化して『ならず者国家』に対して忍耐強くソフトランディングをめざしていかねばならない」と訴えた。
 小山田会長は次いで「青少年問題」に言及、これを国家戦略の不定立、憲法問題としたうえで「教育基本法の見直し案は宗教的情操を排除しようとしており看過できない。行きすぎた男女共同参画はスウェーデンですでに実行して失敗した方策。父性、母性を否定し家庭を崩壊せしめる悪魔の思想」と断じ、聞こえのよい言葉で国民を欺くのは共産主義の戦略そのもので、彼らは言葉の魔術、概念の模糊を通じて日本を改悪しようとしていると指摘した。
 その上で会長は、今後は人種と宗教を超えた地球家族時代、アジア太平洋時代、霊的・宗教的な時代になるとし、世界の宗教が一致し真の家庭を創建していく必要性を説き、最後に、超宗教超国家の和解をめざす国連改革の重要性を訴えた。

有事立法・スパイ防止法制定誓う2003年政治決戦の勝利めざす

 この講演を通じて参加者は本連合の21世紀ビジョンが明確に示され、会場は大きな拍手に沸きかえった。
 大会はこの後、功労者表彰を行った。今回表彰されたのは、郷土大学を40回以上にわたり開催し啓蒙運動の先頭に立ってきた世田谷郷土大学学長の高橋正二氏、青少年健全育成運動を全県下で強力に推進したFWP福井県連合会の笹田俊明理事、スパイ防止法制定運動や青少年健全育成運動に大きな成果をあげたFWP鹿児島県連合会の東洋一議長の三氏。小山田会長が表彰状と記念品を贈呈し、功労を称えた。
 次いで大会決議案を岡崎康司・さいたま市議会議員が朗読した。同決議案は、【1】日韓米の結束で東アジアの平和を確立しよう【2】2003年政治決戦を勝利し共産主義を一掃しよう【3】有事立法、スパイ防止法を制定しよう【4】家庭強化、教育改革で青少年健全育成をはかろう――で、満場一致の拍手で採択された。
 そして井上辰巳FWP栃木県連合会議長が「北海道から沖縄まで結集した今大会は実に有意義。世界に誇れる道義国家へ新たな決意で出発しよう」と閉会の挨拶を述べ、最後に三浦邦雄・千葉県習志野市会議員の音頭で高らかに万歳三唱した。
 この後、約300人が参加して懇親会が開かれた。稲森一郎・本連合副会長が開会の挨拶を述べた後、西田健次郎・自民党沖縄県連顧問が「沖縄は米軍基地をしっかり支えて北朝鮮問題に対応していく」と決意を披瀝して乾杯の音頭をとった。多くの識者からの祝辞や地方議員らの政治決戦への決意表明の中で、全国の役員らは懇親のひと時を過ごし、今年度の新たなスタートを切った。

◎写真=「道義国家日本の再生を」の旗印のもとに、全国から1000人の役員が結集、政治決戦の勝利を誓った(3月5日、東京・千代田区内)/高橋 正二 理事/渡辺芳雄 事務総長/講演する小山田秀生会長/井上辰巳議長/稲森一郎副会長

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