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File-42 選択的夫婦別姓に賛否が逆転

疎外されカヤの外に置かれる「子の論理」 

思想新聞2001年号10月1日号 シリーズQ&A共産主義は間違っている!!

フェミニズムの仮面を 被ったマルクス主義 26

森山法相が「法改正」に意欲

Q 先の加地伸行・大阪大名誉教授の主張するように、「日本の夫婦同姓はイエ制度とともに生じてきたという通説は当たらない」とすれば一部のフェミニストらによって主張されていることは誤りですか?

 加地教授の説が正しければ、日本の「夫婦同姓」という制度は、決して「前近代的」ではなく、あくまで「近代的家族制度」にほかならない、ということです。  前にも触れたと思いますが、フェミニストたちの「闘争目標」とでも呼べるものが、時代が経つにつれて、変質してきているのだと言えます。社会がそれだけ変わってきているということは、確かでしょう。  ですから、フェミニストたちが夫婦別姓の法制化や民法改正などを要求し、それが実現しても、さらなる目標を求め「闘争」がエスカレートするのは目に見えています。戸籍制度から「墓」など、宗教的文化的問題全般に関わってくるのです。「イエ」という観念には、宗教的なものまで分かちがたく含まれます。例えば加地教授は日本の伝統的な「仏壇」の存在を、家族的紐帯の象徴と見なしているほどなのです。

小泉メルマガ の大臣とーく

 ところで、圧倒的な支持を受ける小泉内閣メールマガジン。小泉首相の所感のほか、「大臣のほんねとーく」として大臣が持ち回りで登場しています。ここでちょっと「問題」です。引用するのは9月20日付の森山真弓法相の発言で、5月に行われ8月に発表された内閣府の調査から、選択的夫婦別姓について初めて賛成が反対を上回ったという報道をふまえた発言です。 

前の調査に比べて賛成が相当増えて、反対より多くなったので考えなければと思っています。センタクテキフウフベッセイなんていうと何かすごいことみたいに聞こえるかも知れないけど、そんなにびっくりするようなことじゃないんです。この頃は子供が少なくなって、一人っ子どうし、長男、長女どうしの結婚も少なくないでしょ。その場合、今の法律では苗字はどちらか一方に決めなきゃいけない。大抵お嫁さんが苗字をかえてお婿さんの苗字を新夫婦の苗字にするでしょ。それでは家名がとだえてしまうので困ると娘さんの家族が難色を示す。かといって婿養子に来てくれる人はおいそれと見つからない。結局結婚できない、子孫も途絶える、という問題が結構深刻なんです。  また女性でも弁護士さんやお医者さんになって自分の名前で看板をかけ仕事をしてきたという人も今は珍しくないのよね。そういう人が結婚したからと急に名前が変わると仕事の上でもさしつかえるじゃないですか。だから、『結婚しても苗字を変えたくない人は変えなくてもよい』ということにしてはどうかなということなの。原則は今まで通りなんです」  さて、この発言をどう見たらいいでしょうか。一見当たり前のことを言っているようにも思えるでしょう。ところがこの論点、決定的に抜け落ちている部分があります。それは、夫婦から生まれてくる「子供たち」についての観点が全くないということです。  いわゆる確信的なDINKS(ダブル・インカム・ノー・キッズ=共働きで子供をつくらない)の夫婦ならともかく、結婚するカップルはまず家庭といえば子供のことを考えるはずです。しかも、現行法の下においても、仕事を持つ女性が旧姓を通称として使用しているケースは少なくありません。それでも法改正にこだわるというのは、子供の悩む顔よりも、自分の仕事の環境を第一に考えるというエゴイズムが優先している、と見られても仕方がないでしょう。

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