国際勝共連合 機関紙 思想新聞は創刊56年 最新の主張はこちらから

File-20 専業主婦廃止論を唱えるフェミニストたち

左翼的唯物思想が社会の中枢に入り込む

思想新聞2000年10月15日号シリーズQ&A 共産主義は間違っている!!

フェミニズムの仮面を被ったマルクス主義 4

家庭理解に必要な精神的要因

ロシアの家族関係修復のために


 それでは、ソ連共産主義によって破壊され尽くしたロシアの家庭、家族関係は、どうすれば修復されていくのでしょうか。その展望はあるのでしょうか。


 はい。くだんのオシピアン博士の主張では、先に述べた問題点を踏まえ、「ロシアでは次の問題への特別の配慮や対応が緊急に望まれる。【1】家庭における夫婦の協調関係【2】子女教育の理念・理想の確立【3】母子への社会的支援【4】離婚や片親家庭の増大への対策【5】家庭と学校の関係改善――などである。また、国際社会も最優先課題として、将来の社会における家庭の機能回復のために種々の国際的協力を行うべきである」と結論づけています。
 オシピアン博士は、かつてのソ連帝国で失敗した家族政策を教訓として、このような提言を行っているのです。

恐るべき労働至上主義イデオロギー


 わかりました。こうした「再生へのプログラム」と呼べるものは、別にロシアに限らず、日本であれ欧米であれ、当てはまってくるのではないでしょうか。


 その通りです。そのような同じ課題を抱えているということは、逆に言えば、体制的には社会主義といわずとも、フェミニズムをはじめとした左翼的思想が、社会の中枢に入り込んでしまっている、ということができます。
 そもそも、共産主義とは「労働」という行為が最も重んじられるイデオロギーです。しかもその「労働」とは国益に直結した「生産的」なものでなければなりません。ですから、「主婦業」「家事」「育児」というのは、おそるべきことに、社会主義国家にとってまったく「労働」の名に値しないわけなのです。

 こうした考え方は、まさに旧社会主義体制のみに特有な兆候とは言えません。
 上野千鶴子東大教授などが、専業主婦に対して「専業主婦は、仕事から逃避して安逸をむさぼっている」と見ていますが、フェミニズムでは当然の考え方です。宮台真司都立大助教授なども、大手を振って専業主婦廃止論を唱えています。

林教授のフェミニズムへの指摘

 ここに、「フェミニズムは学問として成り立ちうるか」ということに関し、重大な疑義をはさむ本があります。林道義・東京女子大教授の『フェミニズムの害毒』という書物ですが、林教授は今のフェミニズムは過剰なほど「働けイデオロギー」に毒されていると言っています。しかも彼は、母親が日常生活には幸せがないと思いこみ生きがいや幸せや自己実現などを、家庭の外に捜し求めるという心理を「青い鳥コンプレックス」と呼び、その日常性の軽視に警鐘を鳴らしているのです。もちろん、女性だけに限ったことではなく、男性もこの心理に毒されると家庭を顧みなくなるというのです。林教授は自らも家事も育児も進んで行ったフェミニストと称していますが、今のフェミニズムは理想を見失っているとし、「健全な家族を否定ないし相対化し、不健全な個人主義を振りまく」と言っています。
 そもそも夫婦や家族というものは、共産主義的イデオロギーなどによって支配者・被支配者などと構造的に捉えられるべきものではありません。そこには愛情などの精神的なファクターが全く欠落しているからです。もっとも、それがフェミニズムの唯物論たるゆえんであるわけですが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました