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栃木から青少年健全育成運動の発信を

世界平和連合

【思想新聞2000年12月15日号 活動 栃木大会】

世界平和連合 栃木県連合会4周年迎え700人が結集

大塚会長記念講演「世界平和と南北統一」を語る

FWP栃木県連合会の設立4周年記念大会には地元有識者をはじめ、約700人の聴衆が参加(11月23日宇都宮市、栃木県青年会館コンセーレ)

 世界平和連合(FWP)栃木県連合会は勤労感謝の日の11月23日、宇都宮市内のコンセーレ(栃木県青年会館)において4周年記念大会を盛大に開催した。地元政治家や有識者を含む約700人の参加者は、大塚克己会長による記念講演に熱心に耳を傾けつつ、大会決議を採択し、青少年健全育成をはじめとした国民運動のさらなる展開を誓い合った。
 大会に先立ち、青少年健全育成を願い結成された「天父報恩鼓」の子供たちによるアトラクション披露に続き、FWP紹介ビデオ「世界平和への道」が上映された。大会でははじめに主催者挨拶として、三橋伸司本部長が開会の辞を述べた。

 国歌斉唱の後、主催者を代表して議長のの井上辰己・元大田原市議が登壇し、「参議院議員で前議長の大島友治先生が昨年4月他界され、その後任として拝命してはや1年が経過した。昨年に引き続き大塚会長をお迎えして講演を皆さんと一緒に拝聴し、山積する様々な問題解決のため努力したい。西鉄バスジャック事件など、凶悪化する少年犯罪が世間に衝撃を与えたが、本県でも1昨年の黒磯北中でのナイフ刺殺事件など、痛ましい事件が起きた。こうした大会を通して憂慮すべき種々の問題解決のために努力したい」と挨拶した。
 続いて来賓紹介と祝電披露に移り県議や市議らが紹介された。このうち来賓を代表して挨拶したある県議は「90年代以降、何となくモヤモヤしたうっぷんを日本の首相にぶつける世相。清廉潔白に政治に取り組んでも、今回の県知事選のように、長くやれば落とされてしまうからだ。そこに、もう一段乗り越えなければならないハードルがある」と述べた。
 この後、大塚克己会長の記念講演に移った。

「世界平和と南北統一」と題した講演で大塚会長は初めに、「今や全国的に進展しているFWPの活動も、4年前にその口火を切ったのがこの栃木県。また、私の先祖をたどると、北関東のこの辺に行き着くので、大変懐かしい思いにかられる。
 先の県知事選の時もそうだが衆議院総選挙の時も、栃木県は全国の選挙情勢のリトマス試験紙、つまり右か左か、関心か無関心かを測る尺度になっているように思える。というのも、昔から名だたる『保守王国』として知られる栃木が、どうもその地盤、地殻の変動が起きているようだ。ただ、選挙があまりに人気投票のようなものになってしまうと、民主主義は少しおかしくなってくる」として米大統領選に言及。
「不思議に思ったのは、コンピュータが最も発達し科学技術の最先端を行く米国の投票集計の最高技術が、『手作業』。集計機械が日本で言えば明治維新後の古いもの。
 民主主義という選挙で指導者を選ぶ制度で重要なのは、勝者はおごらず、負者は敗北を認め勝者を応援する、それが天意と考えるシステム。神の願いは民意を通じて知りうる、つまり民意は天意とのキリスト教の伝統が民主主義の出発点にある。それも、敗北を認められないと反乱・革命を起こせば民主主義はいとも簡単に崩壊する。そのような意味で、民主主義に最も誇りを持ち、それがうまく機能しない国を後進国と考える米国自体が後進性を露呈し、民主主義スタイルに対し不信感を抱いたことが最大の問題。民主主義は目覚めた市民一人一人の参加が必要なのだ。その意味で21世紀にあたり大きな教示を与えられたように思う」と強調。 さらに韓半島南北統一問題に触れ、「最も困難なのは経済力格差。北の人々は、南は肉を食うがいい、我々は主体思想を食べて生きる。そう言って餓死すれば、主体思想に殉じた“殉教者”とされる。何百万という人々が餓死しても、政治的生命を優先させる、つまり自分たちは金日成と金正日の政治活動の中で永遠の生命を持つと考えているからだ。だから米朝交渉のガルーチ代表は『北朝鮮は宗教国家』と言っている。南北が統一するためには、もっと北全体が経済力を上げ、オープンにならなければならない。金大中大統領の太陽政策は“愛による統一”を志向したものだが、その先鞭を付けたのが本連合の文鮮明総裁による金日成主席との四項目合意」と看破した。

 会長は最後に、青少年問題の重要性を訴え講演を締めくくった。この後、会長に花束が贈られた。
 次に、秋の叙勲を受けた井上議長に花束と記念品が贈られ、落合敏郎理事の読み上げた大会決議が拍手で採択された。
 閉会に際し、副議長の入江陳夫・宇都宮市議が「保護司として更正のため少年5人を診ているが、正直言って青少年がしっかりしないと、21世紀の日本はどうなるだろうと寂しさを感じる。教師や社会の責任も問われるが、一番大事なのは家庭のしつけ。父母がもっと真剣に教育することが必要」と挨拶した。最後に、猪瀬文夫理事の音頭による万歳三唱で大会の幕を閉じた。

【大塚会長講演 要旨】

 FWPの活動も今や全国的に進展しているが、四年前にその口火を切ったのがこの栃木県。また、私の先祖をたどると、北関東のこの辺に行き着くので、大変懐かしい思いにかられる。
 先の県知事選の時もそうだが衆議院総選挙の時もそうだった。栃木県は全国の選挙情勢のリトマス試験紙、つまり右か左か、関心か無関心かを測る尺度になっているように思える。というのも、昔から名だたる『保守王国』として知られる栃木が、どうもその地盤、地殻の変動が起きているようだ。ただ、選挙があまりに人気投票のようなものになってしまうと、民主主義は少しおかしくなってくる。
 昔、米大統領選挙でケネディとニクソンが争った際、ラジオではニクソンが勝ったのに対し、テレビではケネディが勝ったという。
 その点で悲しく思うのは、米国の大統領選挙の現状だ。全く結論がつかない。不思議に思ったのは、コンピュータが最も発達し科学技術の最先端を行く米国の投票集計の「最高技術」が、「手作業」ということ。集計の機械が日本で言えば明治維新後あたりのものという。これは伝統を重んずるということと、正確さを期するということでは、少し問題があったのでは。そんな米国が今非常に注目しているのは、日本の選挙の集計システム。世界で最も機能的に働いていると大変高い評価を得ている。選挙民が評価を受けたのではなくて、選挙の集計のやり方が評価を受けた。
 そこで私がもっとも心配するのは、民主主義という選挙で指導者を選ぶ制度でひとつ重要なシステムは、勝った者はおごらず、負けた者は敗北を認め勝者を応援する、それが天意と考える。米国民主主義の根底にあるキリスト教の伝統からすると、神の願いは民意を通じて知りうる、つまり民意は天意であるとするのが民主主義の出発点にある。その美しい伝統も、勝者がおごり、敗者も敗北を認められないと言って反乱・革命を起こす、となれば民主主義はいとも簡単に崩壊する。そのような意味で、民主主義に最も誇りを持つ米国であのような事態になったとことは、大変なことだ。民主主義がうまく稼働していない国を後進国と考える米国自体が後進性を露呈した格好になり、民主主義というスタイルに対してある不信感を抱いたというのが、大問題だ。今のままの状態であまりにバラバラになると、指導者のなり手がいなくなって、人畜無害でいてもいなくても分からない人がなる。すると無党派層が拡大し、政治的な無関心を拡大させ、民主主義の危機を呼び起こすことになる。というのも民主主義は、目覚めた一人一人の市民の参加が必要だからだ。その意味で、21世紀を迎えるにあたり、大きな教示を与えられたように思う。
 第二点として話したいのは、歴史的な進展を見せた韓半島南北統一の問題。最も困難なのは経済力格差だ。北の人々はどう言っているかというと、南の人たちは肉を食うがいい、われわれは主体思想を食べて生きていくから。そう言って餓死していく人々がいる。そのような人たちは、主体思想に殉じた“殉教者”に祭りあげられるのだ。何百万という人々が餓死しても国家は微動だにしない。というのも、政治的生命を優先させる、つまり自分たちは金日成と金正日の政治活動の中で永遠の生命を持つと考えているからだ。だから米朝交渉の代表を務めたガルーチは「北朝鮮は宗教国家」と言っている。したがって南北統一するためには、もっと北全体が経済力を上げ、オープンにならなければならない。
 金大中大統領の「太陽政策」は「愛による統一」を志向したものだが、その先鞭を付けたのが本連合の文鮮明総裁による金日成主席との4項目合意にほかならない。

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