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18 初訪韓の巻 かつての金日成の同志 関係断絶と詭弁弄する

 思想新聞 平成9年(1997年)4月25日号

Q–日本共産党の松本善明衆議院議員が4月8日に訪韓しましたね。共産党議員の訪韓としては初めてのようですが、これは共産党の変化ですか。

A–変化といえば変化です。これまで韓国を「南朝鮮」と言い、米国の傀儡政権呼ばわりしてきましたが、ソウル・オリンピックの開催、民主選挙の実施などを“評価”して最近はようやく世間並みに「韓国」と呼んでいます。今回の訪韓は共産党の代表団ではありません。列国議会同盟(IPU)の総会に出席するため日本議員団の一員として訪韓したものです。

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共産党議員の初訪韓を伝える『赤旗』(4月13日付)

Q–志位書記局長が訪韓して韓国と意見交換したいと『アエラ』で述べていましたが、それとは別なのですね。

A–そうです。しかし、共産党は初訪韓とあって周到に準備していました。ハングルで書かれた「日本共産党紹介」というパンフレットをつくり、マスコミに配布したほどです。IPU総会を利用して韓国に入れるきっかけをつくろうとの思惑だったわけです。

Q–どんなことを韓国で述べてきたのですか。

A–共産党の表現で言いますと、第一には「日本共産党は戦前、侵略戦争と朝鮮の植民地支配に反対したこと」です。第二には「日本共産党は現在、北朝鮮の干渉とたたかい完全に関係を断絶している」という二点です。韓国では物珍しさもあって、二、三の新聞やラジオが松本議員にインタビューしましたが、一般国民はそもそもIPU総会に関心がありませんでした。日本の議員団に共産党議員がいたことすら、ほとんどの国民は知りません。『赤旗』は「韓国のマスコミが日本共産党に注目」との見出しで報じていますが、韓国国民はそれほど注目などしていませんでしたよ。

Q–日本共産党は戦前、朝鮮の植民地支配に反対していたのですか。

A–それはその通りですが、当時の共産党の政策をみると最初に「ソビエト・ロシアの防衛」があり、その後に「すべての植民地解放」があります。共産主義による解放にすぎないのです。当時の朝鮮共産党を支持し連帯していこうというわけであって、多くの韓国国民が願っていた大極旗のもとでの独立支持では決してありません。

Q–北朝鮮とは完全に関係を断絶しているのですか。

A–これもその通りですが、「干渉するから断絶している」というところがミソです。干渉しなければ関係を修復するとも受け取れます。それにあえて断絶していると言わねばならないほど、昔は関係が深かったわけですよ。

Q–どんなに関係が深かったのですか。

A–たとえば、日本共産党が中国共産党と決裂した際に「今日の毛沢東路線と国際共産主義」との論文を『赤旗』(67年10月10日)に載せましたが、それには「(中国が)金日成同志を先頭とする朝鮮労働党指導部を『修正主義実権派』、『反革命分子』とひぼうした壁新聞をはりだし……(アメリカ帝国主義の)第二の朝鮮侵略戦争の陰謀にも中国は沈黙している」などと書いています。まさに北べったりです。それを今頃、手のひらを返したように北朝鮮とは関係ありませんなんて、韓国民を馬鹿にしていますよ。

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