思想新聞2001年11月1日号 【北朝鮮拉致問題集会】
第3回国民大集会 2千人結集しアピール
横田めぐみさんら北朝鮮に拉致(らち)されたものと見られる行方不明者の救出を求めて、第三回国民大集会「救おう! 世界が力を合わせ」がさる10月14日、東京・日比谷公会堂において二部構成で開かれ、被害者の家族や与野党の国会議員、海外から招いたゲストをはじめ約2千人が参加した。
開会の挨拶で横田めぐみさんの父、滋さん(「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会代表)は、「(拉致問題は)国内だけでなく、国際世論の高まりも大切」と、この集会が問題解決の一助となるよう多くの人々に運動への支持を求めた。来賓挨拶の後、参加家族の紹介がなされ、歌手の因幡晃氏が心にしみる歌声を捧げた。
続く第二部では、海外からのゲストを含むスピーチが行われた。北朝鮮での医療活動を綴った体験記『北朝鮮を知りすぎた医者』の著者、ドイツ人医師のノルベルト・フォラツェン氏は「沈黙は罪。北朝鮮の惨状を知っている人が少ないので、情報を伝えていくことで、問題解決の原動力となっていきたい」と、今後も積極的に活動することを表明した。フランスから駆けつけた「社会史評論」編集長のピエール・リグロ氏は「拉致は国際テロだ」としてフランスの拉致問題及び北朝鮮との関係に言及した。
1987年に父親を拉致された崔祐英氏(拉北者家族協議会会長・韓国)は、「太陽政策の和解ムードの中、韓国世論は拉致問題に耳を傾けてくれなかったが、第二、第三回南北離散家族再会では拉致家族者も会っていた。北朝鮮は拉致者を全員送還すべきだ」と強く訴えた。
今年3月に被害者家族らと訪米し、国連大使などに拉致問題について訴えをサポートしてきた島田洋一・福井県立大助教授は「政府高官も、北朝鮮の拉致はテロの一端と言っている。今度の日米首脳会談で、ブッシュ大統領は拉致問題を取りあげるようだ。政府はテロ、拉致問題に対し、厳しい態度を取るべきだ」と主張した。
閉会に際して、司会を務めたジャーナリストの櫻井よしこ氏が「黙っていることは拉致を容認すること。国際的な広がりを持たせて運動を盛り上げていきましょう」と会場に呼びかけた。
最後に「米同時多発テロを契機に国際社会のテロへの怒りが高まる今、現在進行形のテロである拉致を絶対に許さない。被害者の帰国が一日も早く実現することを目指す」とするアピールを採択し、集会を閉幕した。


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