国際勝共連合 機関紙 思想新聞は創刊56年 通巻1898号 (令和8年5月1日)

「親共反米」の馬脚顕す朝日コラム

思想新聞2002年10月1日号【マスコミ論壇ウォッチング】 27

 冷戦終結から10年を経て、わが国の論壇の軸が自由・民主主義の方向にシフトしたことは、左翼論壇の「雄」、「朝日新聞」に、かつては「産経」や「読売」に登場していた言論人やオピニオン・リーダーが同紙のオピニオン欄や夕刊の文化面にも頻繁に顔を見せることでも明らかだ。
「朝日」が世論の動向に敏感で、いかに「売れる」紙面づくりに心を砕いているかには驚かされるばかりだ。
 それが「商業ジャーナリズム」の習性とはいえ、非生産的で、国の行方を誤らす言論が姿を消すことは、わが国の将来にとっても慶賀すべきことといえよう。
 ところが、小泉首相の北朝鮮訪問を論じる9月18日付「朝日」朝刊のコラム「天声人語」を読んで驚いた。
「天声人語」子は、「拉致問題」の深刻さをひとしきり訴えた後、次のようにいう。「拉致は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の特殊機関つまり国家機関の仕業であることを金正日総書記は公式に認めた」
 問題は次の部分である。「そうした特殊機関による『犯罪』は珍しいことではない。米国CIAに対する数々の告発をはじめ歴史上枚挙にいとまがないし、かつてのわが国の特殊機関も例外ではない」
 なぜ、ここで「旧ソ連のKGB」でなく「米国CIA」なのか。「かつてのわが国の特殊機関」とは何を指すのか?
 冷戦時代よく見かけた、あまりに偏向した同紙の紙面を思い出させる今回のコラムを読んで、これでは折角の「売れる紙面づくり」が台無しになるのではと感じさせられる。
 共産圏崩壊後、「親共反米」の一方の前提がくずれ、「反米」しか依って立つ根拠がないからだろうか、拉致問題に北朝鮮への国民の反感が高まったその日の紙面に、北朝鮮の特殊機関と同列に「米国CIA」や「わが国の特殊機関」と自然に書ける「朝日」の看板コラムの執筆担当記者の精神構造に、「朝日」の病巣の深刻さを痛感させられた。

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