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朝日の憶測どころか謀略記事では?

 思想新聞2002年9月15日号【風声】

 モーツァルトの「レクイエム」(鎮魂ミサ曲)が世界にこだました9月11日、鹿児島県奄美大島沖の東シナ海で不審船が引き揚げられた。船底には横一列に並んだ4本の3枚羽根のスクリュー。エンジンは4基。なるほど不審船が高速だったことが窺い知れる

▼引き揚げは小泉首相の訪朝を控えた、なんとも絶妙のタイミングである。だが、陸揚げされ本格的な調査が行われるのは、20日過ぎからというから、訪朝の “おみやげ”にはならない。「訪朝前に引き揚げを」という声と「訪朝に配慮して遅らせよ」との声が乱れ飛んでいた。引き揚げるが中身は後で、という折衷案が今回の措置なのか

▼それにしても小泉訪朝をめぐる憶測記事が多すぎはしないか。朝日新聞が9月4日付の1面トップで報じた「首相、早期妥結図る方針/対米にらみ、北朝鮮も積極的」には、呆れた。小泉首相が日朝国交の早期妥結の方針を固めたという記事なのだが、そんなことはあり得ない。首相は「首脳同士の率直な対話を通じ日朝交渉が再開できるかどうか判断する」と何度も言明しており、その首脳会談の前に交渉再開の有無を飛び越えて早期妥結を図る方針を固めるわけがない

▼朝日新聞の9月6日付の1面トップに掲載された「日朝『共同宣言』案の概要」も、ひどい内容だ。拉致問題をタナ上げした「宣言案」で、小泉首相の日頃の言動とは全く違う。これは憶測記事どころか謀略記事ではないか

▼朝日新聞も陸揚げして本格調査した方がよい。こっちにも日本の国を破壊する、とんでもない“武器”や“弾薬”が隠されているかも知れない。

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