思想新聞 2000年9月1日
文 鮮明 世界平和超宗教超国家連合 総裁
基調講演(要旨)
人間社会の諸問題は根元的には単なる政治問題にとどまらないので、社会的政治的解決だけでは不十分です。社会が政治的に統治されている反面、国家的・文化的アイデンティティの根底に宗教があります。事実、大多数の人々には宗教的な忠節が、政治的な忠誠より遙かに重要性をもちます。
今、宗教が世の中でその真の指導力を発揮する時が来ました。宗教者たちがこの時代の状況とさまざまな非理に対して責任を感じ、深い自己省察が先になければならないと思います。宗教者たちが愛の実践で手本になることができませんでした。個人の救援や宗派利益にあくせくするあまり、世の救援に尽力できなかったことを悔いなければならない時です。今こそ信仰生活だけでなく、愛の実践生活が要求される時です。
体と外的な世界を代表する政治家や外交家たちの経綸と実践だけでなく、心と内的な世界を代表する超宗教指導者たちの知恵と努力が合わさってこそ、平和世界が完全に成し遂げられます。その点で、国連を再構成する問題まで深刻に考慮すべき時です。両院制の形態を備えた国連を想像することも可能でしょう。
国家代表によって構成された既存の国連を、各国家の利益を代弁する下院とみなすことができます。一方、著名な超宗教指導者など、精神世界の指導者で国連の上院として宗教議会を構成することを深刻に考慮するよう願います。今、超宗派的な宗教議会は、地域的な個々の国家の理解を超え、地球星と人類全体の利益を代弁すべきでしょう。
世界は、今も国境線を中心とした衝突地域が増えつつあります。これら紛争地域により、世界は途方もない人命被害と数十億ドルに上る戦費と平和維持費を注ぎ込み、あまりに多くの資源と努力を消耗しています。私はこの場で、国家を代表する国連と超宗教指導者が心を合わせ、すべての国境地帯に平和地区をつくることを提案します。ここは、国連の直接統治と管轄下に置かれ、全世界から平和定着のために集う人々が暮らせるようにするのです。国連は、ここが国連の創立趣旨と、ずっと続く平和宣言の内容に符合する最も模範的な地域になるよう指導しなければなりません。
平和と自由、生態学的な調和を追求する地域を確定するため、該当国家が国土の一部を提供しなければならない問題があります。私は、この提案に障害になり得る実質的な問題点を解決するため、少なからざる努力を傾けてきました。
冷戦体制の犠牲になった韓半島の分断と戦争は、摂理的なみ旨だと私は訴えてきました。朝鮮戦争は、平和守護のために世界16カ国の若者が国連の旗の下に血を流した、歴史に由来のない聖戦になりましたが、平和統一は未解決の課題として残っています。私が摂理観に立脚し平和世界実現のため国連の厳粛な使命を考えるのもこのためです。
さる六月から進展した南北韓の和解と協力のムードが続くよう切に願います。南北が対峙してきた韓半島の155マイル軍事境界線周辺の緩衝地帯全部を国連管轄下の平和地区にし、そこに人類が教訓を得ることのできる展示館と博物館、教育の場と平和公園などを造るのに、国連が率先して下さるようお願いします。
私は、これまで南米のメルコスル地域に、約120万ヘクタールに達する肥沃な土地を確保してきました。国連平和地区設定で喪失した国土の代わりにこれを補償するためにです。韓半島の南北指導者たちに一部を寄付すると通告もしました。
私は、様々な団体と組織を通じ、宗派と国籍を超越し、真の愛の教育を絶えず投入し、対話と和解の努力を展開した過ぎし数十年の歳月を通し、人類が一つになるための最も頑丈な基礎は、まさに真の家庭の理想から始まる普遍的で核心的な愛だということが明確に示すことができました。
これらを土台に、国連に属するすべての機構および組織の活動を促す3つ目の提案は、国連を率いる上位の政策決定者たちが、規定に従って世界的な公認の日を制定することです。国連は児童の年、または平和文化の年のような宣言的な日と、10年周期の記念日を制定するようになっています。私が勧めるのは、意味ある国連公認記念日を制定し、毎年この日を記憶し記念しようというものです。
具体的には、「真の父母の日」と「真の家庭の日」を、世界的な記念日として制定することを提案いたします。人種と宗教・文化を超越し、誰もが愛し貴重視できる日を慶祝することで、私たちは人間としての共通した真の根を確認し、真の家庭の大切さを確認できるようになります。併せて「国連軍の日」を制定し、国連の正義と平和維持軍の神聖な使命を宣揚するようお願いします。


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