風雲急のアフガン情勢 タリバン崩壊も楽観できず
世界中のメディアがベトナム戦争のようにアフガンの泥沼化を危惧したことがウソのように、「ラマダン(断食月)」を迎えるのと前後し、欧米の支援で戦力を整えた北部同盟側が首都カブールはじめ主要都市からタリバンを撤退させ、タリバン崩壊は決定的となった。焦点は今や新政権をどう構成するかに移ってきている。 アフガニスタン情勢は、タリバン政権崩壊によって再び1990年代初めの状況に戻る形となった。同じパターンの歴史がくり返されている。両者の違いは、前回、西側諸国は介入も援助もしなかったが、タリバン後の今回、テロを恐れる世界世論を背景に、国連を前面に立て、穏健イスラム国家樹立を実現しようと躍起になっていることだ。アフガンに平和な時代が始まることは、簡単にはあり得ないが、何らかの妥協による平和が実現する希望もある。しかし、このためには先進国が高い代価を払わされるだろう。