思想新聞 2000年2月25日号





ソウルのロッテホテルで2月11日、世界平和会議が開幕した。同会議は「平和・心情・真の家庭文化の創造をめざして」をテーマに世界平和連合、世界平和超宗教超国家連合、世界言論人会議など13の国際会議として開かれた。
同会議にはアメリカのダン・クエール元副大統領、イギリスのエドワード・ヒース元首相、ザンビアのケネス・カウンダ元大統領、ベラルーシ共和国のシュシケービッチ元首相夫妻、モンゴルのオチルバト・パンサルマギン元大統領、コスタリカ共和国のマリオ・エチャンディ元大統領夫妻、グァテマラ共和国のマルコ・セレソ元大統領、マーシャル諸島共和国のマリー・ノート大統領夫人らが列席した。
同日午前の開幕式には、各会議の参加者ら約600人が一堂に集まり、ダン・クエール元米副大統領、エドワード・ヒース元英首相らが基調講演を行った。
クエール元米副大統領は「20世紀を振り返れば、戦争と紛争の世紀だった」とした上で、「冷戦終結後、ロシアでは大統領が選出され、東西ドイツが統一され、南アフリカでは人種差別が終わるなど、自由と民主主義の発展を目にしたものの、価値観の混乱、地域的、人種的、経済的、文化的緊張の中でさまざまな問題に直面している」と現状を分析した。
さらにクエール氏は「大切なことは家庭に、隣人に、社会に、国家に責任を持つことであり、これを理解することでわれわれは新しい安定を、繁栄を生み出すことができる」と強調した。
ヒース元英首相は、冷戦以来激動する世界が直面する課題を、日米欧ロ中の五大圏に分けて分析し、「政策・目標は各国で異なっているが、平和で安定した豊かな世界をつくるのはわれわれ政治家の役割」とし、政治家が共通の目的に向かって取り組む必要性を訴えた。
また、ウガンダ共和国のスペシオザ・ワンディラ・カジブィ副大統領は、同国が抱える難民、エイズなど諸問題解決のカギは家庭再建にあると強調、「平和実現のためには、文鮮明師の真の愛の思想が有効」と述べた。
その後、各会議に分かれて討論が行われた。
翌12日の世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)の会議では、「文明の対話」と「平和文化の特徴」の2つのセッションで討論が行われた。
「文明の対話」セッションでは元国連総会議長のストヤン・ガネフ博士(元ブルガリア外相)が講演し、冷戦終結後、文化の違いによる衝突、対立が起こっている、と指摘し、「安定した国際社会を作るには、互いの違いを尊重することであり、そのためには文明間の対話が唯一の方法である」と強調した。
さらに同氏は、「強大国が常任理事国になるのは当然であり、日本は問題なくその資格がある。ドイツは欧州連合(EU)との関連があり、調整が必要だ」と述べた。
また国連の世界情報交換担当のクラウディア・ストラウス女史がインターネット時代の意味と女性の立場に言及した。
「平和文化の特徴」セッションではウガンダのセマクラ・キワヌカ国連大使がユネスコ憲章を取り上げつつ、教育の重要性を強調。特に、価値観や非暴力を正しく教育することが必要だとし、「暴力を芽のうちに摘んでしまわなければならない」と訴えた。
また、不要になった拳銃を玩具と交換する米国のNGO「グッズ・フォー・ガンズ」の創始者フェルナンド・マテオ氏は、NGO創設の体験談を交えながら銃社会の悲惨さを強調。銃による事故のほとんどが家庭で起きている現実を指摘し、家庭教育の重要性を訴え、「すべては家庭の平和から始まる」と強調した。
同日午後の世界平和青年連合(UFWP)では、「21世紀の青年、平和文化の特徴となる基準」をテーマに討議が行われ、ジンソン・パク米青年連合会長が「世界平和は大きなテーマだが、まず家庭から始めなければならず、正しい価値観を基にして結婚し、理想的家庭を築くことが重要だ」と述べた。
このほか、国際救援友好財団(IRFF)、宗教青年奉仕団(RYS)、世界大学連合(WUF)、世界平和教授アカデミー(PWPA)のセッションが行われた。
同会議は13日には世界平和島嶼国家連合(FINWP)、世界平和大陸国家連合(FCNPW)、世界平和半島国家連合(FPNWP)のセッションがそれぞれ行われた。
島嶼国家連合では、「新千年紀における島嶼国家の役割」をテーマに討議が行われ、フィリピンのデベネシア国会議長が、島嶼国家の協力体制づくりを提案し、参加者の支持を得た。
また、ジェームス・マンチャム・セーシェル共和国初代大統領、大塚克己・世界平和連合(FWP)会長らが講演した。
世界指導者会議の閉会式を兼ねて行われた同日夕からの晩餐会では、文鮮明師の提唱のもと、「天宙真の父母連合」「天宙平和統一家庭堂」の創設と、今年行われる文師夫妻による世界巡回講演の計画が明らかにされた。参加者は同師が推進する世界平和実現の運動に参加することを誓った。
世界文化体育大典(WCSF2000)のハイライトとして、「世界は一家庭、人類は一家族」理想の実現を目指す「4億双一次国際合同祝福結婚式」(主催、WCSF組織委員会など)が13日午後、ソウル蚕室のオリンピック・メーンスタジアムをメーン会場として、通信衛星とインターネット生中継で全世界193カ国を結んで開催された。
祝賀に駆けつけたカトリック、プロテスタント、イスラム教、ユダヤ教、仏教など世界各宗教の代表9人が紹介され、大韓仏教・太古宗の洪印谷・総務院長、ローマ教皇庁特使のインマヌエル・ミリンゴ大主教、イスラム教グランドムフティ(最高法典解釈官)のアミン・オスマン師、米国「神の聖会」代表のT・L・バレット牧師の4人がそれぞれアジア、欧州、中東、米州を代表して、各自の言語と宗教伝説に従って祝祷した。


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