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日本神話に親しみ「建国記念の日」をお祝いしよう

この記事は2012年2月8日に投稿されました。

2月11日の「建国記念の日」が近づいている。我が国の建国記念日は、初代天皇の神武天皇が奈良の橿原の宮で即位したとされる日だ。今年も「日本の建国を祝う会」主催による奉祝記念行事が盛大に開催される。日本国建国の記念を共に祝い、日本人としての歴史的な絆を強めていくことで、国家の復興を成し遂げていこう。

神話に基づいた建国の由来

我が国の建国記念日は、明治期に、『日本書記』の記述をもとに制定された「紀元節」が由来となっている。紀元節は、神武天皇が即位したとされる「辛酉年春正月庚辰朔(かのととりのとし はるしょうがつ かのえたつのついたち)」を太陽暦で換算して紀元前660年2月11日と定められた。戦後、紀元節はGHQによって廃止されたが、昭和41年の祝日法改正により、「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを趣旨として、2月11日が「建国記念の日」として国民の祝日に加えられた。平成24年2月11日は、神武天皇が即位されてから2672年にあたる。

建国の由来に無関心な日本人

2月11日には、建国をしのぶための政府主催の祝賀式典が行われてしかるべきだが、今年も政府主催の行事は行われない。そのことを憂えて、昨年、故西岡武夫参議院議長が管直人首相に、「2月11日に政府主催の祝賀式典を行うべき」との書簡を送った。しかし、今年は国会でそれを叫ぶ人もなく、ほとんどの国民は関心もない。多くの日本国民は「建国記念の日」の趣旨を知らず、2月11日をただの休日として過ごしているようだ。日本は皇室という世界最古の王朝を頂く国であり、世界で唯一、一国一文明を形成する国家であるのに、なぜこれほどまで「建国の記念」に国民が無関心なのか。根本的な問題は教育にある。

建国の由来を教えない日本の学校教育

世界中で神話に基づいて建国記念日を設けているのは日本と韓国の2カ国だけである。(他の多くの国々は独立記念日や革命記念日をその国の建国記念日としている) 韓国は10月3日が建国記念日であり、日韓両国ともこの日を国民の祝日としているが、大きく異なるのが学校教育での教え方である。韓国の歴史教育の特徴は人物を中心に描いており、最初に登場するのは建国の祖「檀君王倹」である。韓国の歴史教科書は「檀君神話」から始まるのである。片や日本の歴史教科書はどうか。日本の歴史教育は遺跡や土器の発掘を手掛かりに考古学や地質学から始まる。そして飛鳥時代を分岐点として歴史学に転ずる。考古学から入ることで非科学的な神話は教えずに済むというのである。その結果、建国の経緯をよく知らず、自国の歴史に自信を持てない日本国民ができあがる。このような状況では、国民が「建国記念の日」を祝おうという意識を持たないのは当然ともいえる。

道のり険しい教育改革

平成18年、安倍内閣時代に、戦後の偏向教育を是正すべく、教育基本法が60年ぶりに改正された。平成22年には、新教育基本法のもとで初となる中学校の教科書検定が行われ、昨年(平成23年)、各地区で検定を通過した教科書の展示会と教育委員会での採択が行われた。新教育基本法には、「伝統を継承し、新しい文化の創造をめざす教育」、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」などの文言が明記されている。検定を機に多くの歴史教科書に「建国の由来」が記載されることを期待したが、結果は見事に裏切られた。検定を通過した7社の歴史教科書のうち、神武天皇について記述のあるのは自由社と育鵬社の2社のみであった。それどころか、他の歴史教科書の皇室の系図は、蘇我氏との縁戚関係から実在が確実とされる欽明天皇が皇室の1代目として記載されている。(写真) 

正式な天皇の系図では欽明天皇は第29代の天皇である。展示会場で本当に学習指導要領に準拠し、文科省の審議を通過した歴史教科書なのかと目を疑った。安倍首相の掲げた「戦後レジュームからの脱却」はまだまだ険しいと言わざるを得ない。とはいえ、昨年、各地区の教育委員会が行った教科書採択で育鵬社の歴史教科書が全国で3.7%のシェア(第5位)を獲得した。教育基本法改正により、教育改革の道は確実に開かれたのである。

真の国際人とは真の日本人

日本の歴史、伝統、文化を世界に紹介できる人物こそが真の日本人であり、真の国際人である。誇りある日本人、世界平和に貢献する日本人を育成することが、教育界の使命であり、国家復興の起点となる。今年は『古事記』が編纂されて1300年に当たる。多くの国民が建国神話に親しみ、「建国記念の日」を共に祝うことを期待する。

2012年2月8日

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