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超宗教超国家平和協議会を創設 NY国際会議に指導者300人が結集

思想新聞2003年10月15日号【国際会議】

 国連改革の必要性が指摘される中、世界平和実現のため宗教指導者も参画しての新たなビジョンを提示する「超宗教超国家平和協議会(IIPC)」創設のための国際会議(主催・世界平和超宗教超国家連合=IIFWP)が10月1日から3日間、米国ニュー ヨーク市内のホテルで開催された。
「グローバル・ガバナンス――平和の新たな段階」と題した同会議には、世界百六十カ国から政治家、宗教指導者、学者、言論人など約300人が参加し、会議開催中、中東和平や北朝鮮問題など、現在の世界が抱える諸問題を広範囲に討議が行われた。3日には、IIPCが正式発足するに伴い、提唱者の文鮮明・世界平和連合(FWP)総裁が記念スピーチを行った。

 この国際会議は紛争やテロの根底に宗教対立があることを踏まえ、新たにIIPC及び国際NGO(非政府組織)を発足させ、具体的問題解決と平和実現のため国連に「超宗教議会」を設置する旨働きかけていくという。
 初日の開幕バンケットではベンジャミン・ギルマン元米下院議員が「政治家と外交官は、宗教は闘争ではなく再建の力だと知るべきだ。一方、宗教指導者も平和のために認識を共有するよう積極的努力が必要だ」と挨拶。
 また曹洞宗虚空蔵山大満寺の西山廣宣住職は、国連への提案が準備される「超宗教理事会」に言及、「新たな時代、知恵と力を出し合い、平和実現のため尽くしていこう」と会場に呼び掛けた。
 翌二日には、国連が抱える問題点やその打開策などに焦点を当て実質的な協議を行った。同会議でワヒド前インドネシア大統領と共に議長を務めた郭錠煥IIFWP世界会長は基調講演で「IIPCはグローバル・ガバナンスの新たなモデルとして創設。岐路に立つ世界に特定の国や人種、宗教の偏狭な利益を超えたグローバルな観点から世界の諸問題の解決策を提示していく」ととIIPC設立の目的を語り、「『超宗教理事会』設置を通した国連再生」のモデルとしたい考えだ。
 またジア・リズビ元国連事務次長補は、第二次世界大戦後、宗教・部族間紛争などで数百万人が犠牲になったことなどを例に挙げながら、国連が過去半世紀、平和を建設する役割を十分果たせなかったと指摘。「国連は今、政府より国民に近い宗教やNGO(非政府組織)が協力し合いながら、平和を建設する新たな機関が必要だ」と訴えた。ワヒド前インドネシア大統領やアイザック・ランバ・マラウイ国連大使らが、国連を活性化するため宗教家の役割の重要性などを強調。
 午後の分科会では、イスラエル・パレスチナ和平や朝鮮半島情勢など八つの分野で活発な意見交換がなされた。
 北朝鮮問題を講演した小山田秀生FWP会長は、日朝間に日本人拉致問題はじめ重要懸案があることした上で、「北朝鮮問題に対して、日米韓が一体となり“共生共栄”の精神で臨む必要がある。IIPCが同問題の解決に大きな役割を果たす」と指摘した。
 最終日の3日には、文鮮明総裁が「新たな国境線撤廃と世界平和」と題し記念講演。総裁はこの中で、「国境とは私たちの心が好まないところにも、身体が好まないところにも生じ、自身の行動を好まない時にも、自身の言葉を好まない時にも生じる。私たちが五官を中心とし、身体と心が一つになることができなければ、各種各様の国境が生まれる」として、「怨讐を愛して一つにすれば、国境が崩れ落ちる。そのために神様の戦略戦術はいつも怨讐を愛せよということだ」と強調した。
 またIIPC設立に合わせ、キリスト教やユダヤ教、イスラム教などの指導者らが、国連本部前で大規模な行進を行った。
 IIPC設立に際して宗教の視点を国際政治に反映させるため、宗教者による協議会を設置するよう国連に働きかけるが、国連の改革・改編には数ステップを要し、新組織の設置にはある程度の時間が必要だ。
 このためIIPCを平和実現の「モデル組織」として発足させ、中東和平や国際テロ、エイズ、貧困、環境などの地球的諸問題の具体的な解決に取り組むという。IIPCの当面の課題は、宗教的精神的なビジョンを、政治・外交・経済・社会の諸問題にどう当てはめるかだが、精神的道徳的な面だけでなく、問題解決への実効性を重視する構えだ。

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