【思想新聞2002年2月15日 建国記念の日 中央式典】
第二部では和泉元彌氏が講演
狂言を通した日本の伝統と精神を披露
建国記念の日のさる2月11日、「日本の建国を祝う会」(会長=小田村四郎拓殖大総長、以下「祝う会」と略)の主催により、東京・代々木の明治神宮で「奉祝中央式典」が開催された。式典に先立って行われた奉祝パレードとも併せると参加者は約2千人に上り、主催団体の一つとして名を連ねる本連合からも役員はじめ多数が参加した。
一連の奉祝行事では、式典に先立つ午前10時から正午まで恒例の奉祝パレードが挙行され、明治公園~原宿・表参道から明治神宮大前までを鼓笛隊やチア・リーダー、神輿など長蛇の列が練り歩いた。
続いて午後一時から奉祝中央式典が執り行われ、第一部の記念式典に続き、第二部では「受け継がれる日本のこころ ~狂言を通して~」と題して狂言の和泉流二十世宗家・泉元彌氏による記念講演が行われた。
記念式典では、小田村四郎会長が開会にあたって主催者挨拶として「昨年12月には敬宮愛子内親王殿下がご誕生され、皇室のますますのご繁栄をお慶び申し上げます。さて、日本書紀の記述によれば、今年は神武天皇が国を統一され大和の国橿原の宮に皇居を定められてから2662年で、この建国記念する祝日として明治天皇の御意により紀元節が定められた。今年はその明治天皇のご生誕から150年目。明治6年に建国の理想を今に実現しようとされたもの。神武天皇のご意志を継承され、爾来、世界が瞠目する国として発展を遂げた。また、サンフランシスコ講和条約が発効して50年。だが国家主権を回復しても占領軍により、紀元節廃止に象徴される伝統破壊の後遺症はいまだ癒えず憂えるものがある」と語った。
来賓として、自民党政務調査会内閣部会長の鴨下一郎衆議院議員が挨拶した。また、外国の駐日大使らが多数列席する中で、チュニジア共和国のサラ・ハンナシ全権大使がスピーチした。
なお、式典には本連合を代表し高橋正二・本部理事(世田谷総支部長)が来賓として参席。神武天皇が奈良・橿原で即位された故事にならい、橿原に向かって遙拝。紀元節の歌を斉唱し会場全体の万歳で第一部を終えた。
続いて第二部の和泉元彌氏の記念講演「受け継がれる日本のこころ ~狂言を通して~」に移った。
和泉氏は、日本の伝統芸能である能と狂言の成り立ちからわかりやすく話を進め、「笑い」を扱う狂言の背景と魅力について解説。そして実際に「構え」など実演、祝日にふさわしい「若松」「鶴亀の舞」などを披露した。
講演の中で「狂言という芸能が『かた』を通して『こころ』を伝え、五百数十年も変わらずに伝わってきたように、それを育んだ日本と日本人は、制度が変わっても守るべきものが変わらずに残されてきたように思う。日本語にはつつがないという言葉があるが、平凡なように見えて実はすばらしいこと」と述べ、最後に、場内の参加者と一緒に「若松」など発声の「稽古」を行って、ユーモアを交えた講演をしめくくった。
なお、同式典に先立ち、本連合宛てにも橿原神宮庁から祝電が寄せられている。
●奉祝中央式典には多くの大使館関係者も駆けつけた=明治神宮会館
●狂言の舞台を紹介しつつ講演する和泉元彌氏


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