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21世紀 日本にふさわしい憲法を健全なる「世直し」めざして500人が結集

【思想新聞2001年5月15日号】 新しい憲法をつくる国民大会

多数の国会議員ら500人を集め開催された新しい憲法をつくる国民大会(5月3日東京・九段、千代田区公会堂にて)

 さる5月3日、「新しい憲法をつくる国民大会」(主催=自主憲法制定国民会議、会長=木村睦男元参院議長)が、東京・千代田区公会堂において約5百人を集めて開催された。
 同大会は「憲法を改めて時代を刷新しよう」のスローガンのもと、国家国民の活力に満ちた21世紀の新しい日本を創造するための健全なる「世直し」を標榜し毎年開催されてきた。今年で32回目を数える。

なお、大会には本連合が主催団体に参加してきたが、今年も横田浩一事務総長と高橋正二理事が主催者として登壇した。

 司会は清原淳平・同会議事務局長が務め、国歌斉唱の後、開会にあたり理事の永野茂門元法相が「自主憲法制定の議員同盟が45年、国民会議が発足し30数年になるが、今や国民の約7割が改憲に賛成。今大会は、現行憲法の、国民主権・平和主義・基本的人権尊重という三原則をどのように変えるべきかに絞って皆さんに提示したい」と挨拶。

続いて主催者挨拶として、副会長の上田稔元環境庁長官が、療養のため欠席の木村睦男会長の挨拶文を代読。「国家の基本法にして道徳の基本でもある憲法が、現実にそぐわぬまま一度も改正されてこなかった事実が、今日の世相の道義的頽廃と教育の荒廃の原因。憲法調査会が国会で始動したが議案提出権もない。小泉新政権の下でぜひ改憲への道を拓いて頂きたい」と強調した。

 国会議員など多数の来賓を迎えた中で、最初に、自民党憲法調査会長の葉梨信行元自治相が挨拶に立ち、「憲法調査会では護憲派と改憲派の不毛な対立が歴史的に永く続いてきたが、固定的に捉えるのではない、柔軟な在り方」に理解を求め、国会の憲法調査会の経過を子細にわたり報告した。

 次に挨拶に立ったのは自由党副代表・幹事長の藤井裕久元蔵相で、「新しい時代に即した憲法をつくるのが我々の考え。調査会の議論だけはする、こうした運営姿勢には反対だ。第一に岸内閣ですでに議論は尽されていること、第二は条文と解釈との明らかな乖離、第三はどこが問題でどういう意見の対立があるかを明確に出すべき」と、改憲の旗幟を鮮明にした挨拶を行い、小泉内閣の首相公選制に対しては否定的な見解を示した。

 この後、学者・論壇を代表して政治学者の小室直樹氏が挨拶。小室氏は「米国から押しつけられた憲法だとしても中身がよければ変えるべきでないという議論があるが、そのよしあしはマルコス政権下のフィリピンやワイマール憲法の例に見られるように、条文だけでなく歴史や伝統に鑑みなければ判断できるものではない。日本は米国の真似をしているとよく言われるが、憲法に関しては全く見当違い。外国に対し国益をはっきりと主張する米国の手法を真摯に学ぶべきだ」と訴えた。

 続いて衆院憲法調査会幹事を務める自民党の中川昭一元農水相が「大学では憲法学の講義を批判的に学ばせてもらった。調査会ではいまだ護憲と改憲の間で対立は続いているが、いずれにせよ世論などからもはっきりと言えるのは、憲法が現状のままではダメだということ。条文改正や自主憲法制定とを問わず、この認識の上でタブーを排しゼロベースで議論していくべきだ」と挨拶。

 さらに二院クラブの佐藤道夫参議院議員も挨拶、「真の法治国家となるために、憲法調査会に関しては、はっきりと期限を設けて審議すべきだ」と力強く訴えた。
 最後に挨拶に立ったのは、自民党の参院憲法調査会幹事の野沢太三参議院議員で、参院憲法調査会の現況と展望を報告しながら、公聴会への参加やホームページの閲覧など、国民の全般的な関心の高まりを喚起した。

 祝電披露で第一部が終了。休憩をはさみ、第二部として「憲法改正 その具体案の発表」がなされた。発表者は、「第一条改正案―天皇制と国民主権は両立しうるか」の竹花光範駒沢大学教授、「第九条改正案―国民に納得される当面の改正案」の飯田忠雄元衆・参議院議員、「第三章改正案―国民の権利義務規定の当面する改正案」の小林正元参議院議員の三人(詳細は一面に掲載)。
 引き続き大会決議案を大会運営委員として本連合の大塚正尚組織部長が朗読・発表。満場の拍手で決議が採択された。

 閉会の辞は、自主憲法制定国民会議理事の板垣正元参議院議員が「今年は静かではあるが現状を打破し新しい流れが生まれつつある」と挨拶。最後に弁護士の綿引光義理事による音頭で万歳三唱が高らかに行われ、大会を締めくくった。

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