【創設者スピーチ】〔要旨〕
超宗教超国家平和協議会創設者 文 鮮明総裁
去る10月3日、ニューヨークで開催された超宗教超国家平和協議会(IIPC)の設立総会における創設者・文鮮明総裁による記念スピーチの要旨である。

怨讐を愛することが神の戦略
この50年余の間、人類は大小多くの試錬と戦争を体験しながら、それでも全世界的次元でこうした諸般の問題を解決し得る唯一の機構として国連に頼ってきた。しかし今日我々が身を置く世界は、現在の国連の力ではどうにもならない限界に達している。かといって、世界最強を誇る米国の力でも、どうもできない。政治力、経済力、軍事力では万策尽きたという結論が既に出ている。
世の中のあらゆる国境線を撤廃すれば、平和な世界は自動的にくるようになるはず。ところが、我々が銘記しなければならないのは、この世界に現存する国境線の主人が果たして誰かということ。明らかに神ではなく、国境をつくり始めた張本人はほかならぬサタン、悪魔だ。したがって、国境線がある所には必ず悪魔とその実体が隠れていることを知るべきだ。そのような結果は人間始祖の堕落が善悪の分岐点となる血統を交換してしまったからだと言える。
東洋と西洋を比較しても、文明圏を中心として背反する国境が生まれ、そこには悪魔が陣を張っている。悪なる文化的背景、歴史と伝統的背景、人種的差別など、あらゆる種類の陥穽を掘り、国境線をつくった張本人は神ではなく、サタン・悪魔だ。神が願う善なる世界は統一の世界だ。すなわち全人類が一つの大家庭をつくって暮らす一つの世界なのだ。その世界にどうして国境が存在できようか。国境がなければ怨讐もありえない。怨讐という言葉の中に国境が内在しているためだ。
怨讐を愛し一つにすれば、国境が崩れ落ちる。そのため神様の戦略戦術はいつも怨讐を愛せよということ。これほど偉大な戦略そして戦術はありえない。この途方もない内容を歴史を通し現在まで人類は知らずにきた。
歴史・現世界を代表し、途方もない天の秘密を知り、これを相続・実践し、生きた真の愛そのものとなれば、自動的に平和世界を成し遂げる主人公になるはずだ。
国境とは我々の心や身体が好まないところに生じ、自身の行動を好まない時や自身の言葉を好まない時にも生じる。我々が五官を中心に、身体と心が一つになれなければ各種各様の国境が生まれるという話だ。考えてみると、どれくらい多くの各種大小の国境を持って生きていることか。
「怨讐を退治せよ! 国境をつくることを遮断せよ!」という言葉を実践しようとするなら、目を選ぶときが生じるかもしれない。目にも二種類の目がある。何でも見えることはみな良いと歓迎する目には、大きな国境が生まれる。聞くことも同じ。善なる言葉や真理を聞くのを好むかと思えば、また世間のあらゆる邪悪な言葉を聞き、それに同調し、耳の国境をつくったりもする。
宗教者が流行歌を歌うことは一般のキリスト教では禁忌事項。しかし問題は流行歌を歌おうが、名曲を歌おうが、その歌の内容を消化できるか否かによるのであり、歌の種類で善悪が分かれるのではない。即ち歌を歌って新しく国境をもう一つ作るか、でなければ国境を撤廃するかということだ。よって、どんな歌を歌おうが、神が好む真の愛の橋を架けることができる人は、流行歌を歌おうが、賛美歌を歌おうが、何ら問題ではない。
こういう視点から見ると、我々の五官を通して感じる感覚や歴史的伝統によって、今生きている環境圏に国境があるとするなら、選択の余地なくサタンの一族に属するようになる。半面、我々の生活の中に何らの国境もないとすれば、神側に立つようになる。サタンは生活の中に国境を作りだす大王で、神は国境を一番嫌う大王ということを肝に銘じるべきだ。
私が生まれた韓半島には、今も南北を分ける38度線がある。この38度線を好む者はサタン側であり、これを撤廃させるのに生命を捧げて戦う人は神が最も好むチャンピオンになる。韓国の7千万人全員が死んでも、38度線を残しては死なないという覚悟で生きるなら、韓半島の統一は自動的に成就されるはずだ。だが、それは決してたやすいことではない。38度線がある所はサタンが主人になり、38度線をなくす所には神が主人であるゆえに、我々は人類のあらゆる38度線を消化し、国境線を撤廃させる改革運動を展開してきた。
怨讐同士の国民が結婚し、敵であったはずの嫁婿を迎えなければ生きられないという人々ばかりになる日にこそ、統一天下が自動的に来るようになる。誰もが行って住んでみたい希望峰となる、そんな所があれば、たとえ国境地帯でも沙漠でも、そこは今後、超国家超宗教次元で全人類の平和な共同所有地になるべきだ。
しかし歴史の中で人類は無数の国境線の奴隷となり、絡まり混ざり、さ迷って呻吟し、苦痛を味わい生きてきた。従って、国境線打破の解答だけ探すなら、それがまさに人類平和の根本的解答になる。人類は今までこれを知らずに生きてきた。
霊界には地獄と天国がある。天国が昼なら地獄は夜のような所。昼と夜を知らずにどうして天国と地獄の境界線を主管できようか。地獄の内容まで確実に知る者こそ、闇を撤廃できる。神は全知全能であるために闇を撤廃できる。問題は私たちが神を知らねばならないこと。私たちが神を完全に知って、サタンを完全に追放でき、国境線問題も完全に解決できる。
何よりも神を確実に知り、天の国、即ち霊界を確実に知らなければならない。そうなれば、いつどこでどんな状況に処しても、その国の伝統と文化を中心に、どのように適応し対処しながら生きていくかに対する答えが自ずから出てくる。
今日、我々が生きている世界は、数千数万の国境で分けられ、神を知り天の国を知る人がいないだけでなく、天の国の伝統を知らないために、でたらめになった。その内容だけを確実に知る日には、霊界でも地上界でも解放圏が開かれる。あらゆる天の秘密を知り、サタンを身動きできないようにできる真の人になれば、神と天法に一体化しうる文化と伝統をもって生きる方法を知る。そのような人がまさに為に生きる真の愛を所有する真の人だ。自己のために利己的な愛を求める人ではなく、相手を真の愛の主人とする。このように相手のためすべてを犠牲にする真の人は、天が保護し愛する天の国の後継者になるために、サタンは触れることができない。
国境線撤廃と世界平和の意味を深く刻み、自身から始めて家庭、社会、国家、世界で地上天国、天上天国創建の目標を立てて、為に生きる真の愛を実践すること。新しい希望と共に、今日、意思を集めて創設したこの超宗教超国家平和協議会のため、最善を尽くして下さるものと確信する。
(構成・文責=編集部)


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