思想新聞2001年6月15日号
さらなる支部活動の活発化誓う
大塚会長特別講演「世界平和と日本の使命」訴える

世界平和連合(FWP)三重県連合会はさる6月3日、鈴鹿市文化会館大ホールにおいて「新世紀を拓け 世界平和連合三重大会」を開催した。同大会には地元政治家や有識者をはじめ会員など約600人が集い、大塚克己FWP会長による特別講演に熱心に耳を傾けていた。また、5つの小選挙区ごとに設けられた各支部の支部長をはじめ、新役員らに委嘱状が手渡され、大会決議を採択した。
大会は第2支部の戸田伊佐子婦人部長が司会を務め、国歌斉唱で開幕。主催者を代表し、安井邦彦・FWP三重県連合会本部長が「世相に政治不信の空気と閉塞感が漂う中、小泉政権が誕生した。新内閣の記録的高支持率は、国民の現状への拒否反応と変革への期待感の表れだ。その一方で青少年の凶悪犯罪が繰り返され、家庭崩壊など社会不安が増大している中、家庭基盤を中心として山積する諸問題を解決し恒久平和を希求しようというのがFWPの理念。三重でも大塚会長を迎えての三度目の大会となるが、私たちの身近なことから始めて世界平和に参与していこう」と挨拶した。

続いて、地元国会議員(代理)や県議・市議など多数の来賓が紹介された。このうち、来賓を代表して三重県日韓親善協会の真弓浩・常任副会長が挨拶に立ち、「当協会が発足した70年代の日韓両国を取り巻く状況は周りが皆共産国家で、日韓の絆を深め共産主義の脅威から守るべく、故・久保木修己先生を中心とした勝共運動とは長年お付き合いいただいてきた。日本は豊かになったが、内部崩壊を来している。日本を亡国の道から救うため、共に心を一つにしていこう」と述べた。また、国会議員や県会議員などから寄せられた祝電も披露された。

司会の紹介で大塚克己会長が登壇、「世界平和と日本の使命」と題し特別講演を行った。
大塚会長は初めに、八割強という高支持率をひっさげ登場した小泉政権について言及。田中真紀子外相の発言問題に触れ、「国と国との関係を築く外交という問題は、無責任に“真紀子節”といって片づけられるものではない。言葉が破壊的すぎるので、もう少し創造的なものがあったほうがいい。さもなくば、やがて支持を得られなくなる。破壊的否定的な思想の最たるものが、怨みを動機に形成されたマルクス主義。だから物事を積極・肯定的、前進的に取り組まねばならない」と、田中外相の外交上の失点を危惧した。
特に、小泉首相の所信表明演説で旧長岡藩の「米百俵の逸話」に言及したことは画期的だとして、「このエピソードは戊辰戦争で荒廃した藩の窮乏を救うため援助され送られた米を、家老・小林虎三郎が藩の人々の今の生活よりも後生の育成のために学校をつくった物語。これはアメリカ建国の祖であるピルグリム・ファーザーズが、餓死したとしても自らの食べるものより優先して教会と学校とを建てた精神と機を一にしている」と紹介。「構造改革など、未来のために伴う痛みを国民が共有して忍耐することなくしては、将来の日本は三流国家に転落するだろう」と強調した。そして日本の大きな武器となってきた「人的資源」についても、大きな危機を迎えている。それは社会をつくってきた先人たちが築きあげた「魂」にほかならない。それと共に少子高齢社会の問題がある。それがもっと進めば、労働市場が外国人労働者で占められるかもしれない。だからこそ外国に対して内面的な理解を深めていく必要がある」として、そのために日本がアジアの近隣国に対してすべきことは、「韓国語や中国語を学び合い、ビザなしで往来できるようになること」と強調し講演を締めくくった。
講演の後、大塚会長に花束が手渡された。続いて、柴田浩也・三重県連合会事務局長が活動報告。地方議員を囲む集いや国会議員を囲む会、三重郷土大学、青少年健全育成を願ってのピュアラブ・フェスティバルなど、各支部ごとに活発な活動状況を披露した。
任期満了に伴い一新された各支部長以下役員各氏に、大塚会長から委嘱状が手渡された後、第二支部の青弘支部長により大会決議文が読み上げられ、満場の拍手をもって採択された。
閉会に際して、第一支部の中川善五郎支部長が挨拶した。最後に、第三支部の久保田佶支部長による音頭で万歳三唱が高らかに唱和され、盛況の中で大会の幕を閉じた。
なお大会の後、会場を移し第二部として大塚会長を囲んでの昼食懇談会が開かれた。
参加した地元の有識者らは、「恒久平和目指すFWPの活動に感銘。地元も水や環境問題など山積するが、微力ながら頑張っていきたい」「心の広さ、理念に感動。心の修業の場を増やさねばならないと痛感」などと感想を語っていた。


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