思想新聞2004年4月1日号【全国総決起大会・活動報告 運動方針】
渡辺芳雄事務総長
世界平和連合と国際勝共連合は現在、車の両輪という立場で運動を展開している。というのも、共産主義の完全克服なくしては、道義国家の再生と世界平和の実現はあり得ないと確信するからだ。そのためには、共産主義の現況について、はっきりと、共通認識として分かち合いたい。結論的に言えば現在、共産主義との今日的戦いは「家庭」が主戦場になっているということだ。
マルクス=エンゲルスの「共産党宣言」には、明白に「ブルジョア的家庭の廃止」と記されている。共産革命は暴力による国家権力の奪取、その後の文化革命による家庭崩壊と、変形共産主義や文化共産主義と呼ばれるもう一つの共産主義の流れが、既に1920年代に生まれていた。
ソ連帝国の崩壊によって、国家を暴力革命により転覆する共産革命の脅威は少しは軽減した。しかし、その共産革命の夢を、「ブルジョア的家庭の廃止」、すなわち「伝統的な家庭は、夫が妻を抑圧し親が子供を搾取する場所である。ゆえに家庭というものの完全崩壊なくしては共産革命の理想は実現できない」とするもので、今日まで新たな戦略・戦術をもって家庭崩壊への道筋をつくるに至った。
とりわけ日本においてはすでに1999年に男女共同参画社会基本法が制定され、2001年の省庁再編によって内閣府に「男女共同参画局」が設置され、同府が全省庁の上位に立ち、この男女共同参画・ジェンダーフリーの思想が全ての省庁に及ぶ万全の態勢を整えている情況だ。既に地方における諸施策を鑑みると、ジェンダーフリー思想による共産革命の企ては、7、8割ほど成就してしまっていると言っても過言ではない。そこで昨03年はまさにジェンダーフリーと対決した一年であったと言える。こうした各地での闘いには大変めざましい成果があった。
女性を解放すると謳う男女共同参画社会の実現は、とりもなおさず女性の性の自己決定権を確立することであり、それは小さい時から性に関する「科学的知識」を教えることから始めなければならないとの立場から、過激な性教育が徹底した形で進められてきた。小学生にまで性解放の観念を刷り込む「性交教育」を、学校現場に持ち込んできたのだ。
しかしこうした過激な性教育に対し、各自治体からも疑問と糾弾の声が挙がり、新たな方向に舵を取る機運がようやく生まれてきた。
皆さんのさらなる一層の努力で、日本から「ジェンダーフリー」という言葉をなくそう!
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また我々は、超宗教超国家連合(IIFWP)の国連改革・刷新の運動を力強く支援する所存だ。
国連は新たに変わらなければならない。冷戦時代は民主・共産の対立が続いてきた。それは単に政治経済的制度の違いではない。有神論なのか無神論なのか、宗教を認めるのか否かという闘いにほかならなかった。冷戦終結後の世界は、神あるいは人間を超えた超越的存在を中心とした、宗教的に共有できる価値観をもって新しい世界平和の道を構築しなければならないはずだ。ところが、国連にはそのような場が存在しない。なぜ諸宗教の調和と和解の場がないのか。国連の根本的刷新とはそこにある、ということを力強く訴えたい。
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さらに、憲法改正・教育基本法改正を運動方針に掲げている。憲法改正に際しては九条をはじめ個別に項目はあるが、理念的にはもう一つ、日本国憲法は世界でも特異な憲法と言える。
それはすなわち国家・社会の基本は家庭にあるということが明言されていないことだ。そのため我々は、この「家庭条項」を何としても憲法の中に入れなければならないと決意し、それを今後の憲法改正運動において強く訴えていく所存だ。
平成16年度の運動方針をもって、日本が真の国際貢献国家、小山田会長の主催者挨拶にあったように、日本が真に世界の「母の国」となるため、新たな運動への再出発とさせていただきたい。


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