国際勝共連合 機関紙 思想新聞は創刊56年 通巻1896号 (令和8年4月1日)

世界平和サミット韓国・ソウルで国際平和会議 120カ国の指導者が参加

思想新聞2004年2月15日号【国際会議】

 韓国・ソウルで超宗教超国家平和協議会(IIPC)と世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)が主催する国際会議「リーダーシップとガバナンス(共治)に関する世界サミット」が1月26~29日まで同市内のロッテホテルで開催された。会議にはインドネシアのワヒド前大統領、パラオのレメンゲサウ大統領、サモアのマリエレガオイ首相など前現職の国家元首はじめ、世界120カ国の政治、宗教、学術等、各界指導者が参加した。

 会議に先立つ25日に歓迎晩餐会が行われ、郭錠煥IIFWP世界会長が「世界は今、転換期にある。どのように歴史が進むかはその決断にかかっており、世界は真に創造的な指導力を求めている」と歓迎の挨拶。
 26日の開会式に続き、サミット・ラウンドテーブル、全体会議、分科会など、様々な形式による討議が行われた。
 郭会長は開会式の基調演説で、昨年十月IIPC創設大会での文鮮明総裁の『神の戦略戦術はいつも《怨讐を愛せ》。この言葉ほど偉大な戦略・戦術はない』と語ったことを紹介し、「IIPCの核心原理は《為に生きる生活》であり、これが平和と真なるガバナンスのための新しい方法論の基礎となりうる」とした。
 また今世紀は①霊的な事実に対する認識と渇望の澎湃、②家庭の神聖さと重要さを悟り、③霊的感覚の向上につれ平和への熱望が強まる――と三つの発展を展望。そこでIIPCは人類を「平和王国」に導くため、「世界の人々に希望を与え、深刻な問題に対する具体的な解決策を提示していく」と表明した。
 基調演説に先立ち、野党ハンナラ党の洪思徳・院内総務、ロシア人権委員会のミロノフ委員長、マーシャル諸島のノート大統領夫人、ザンビアのムンバ副大統領、パラオのレメンゲサウ大統領が各々スピーチした。
 開会式に続くサミット・ラウンドテーブルでは、キルギスタンのチングイシェフ元首相、エチオピアのギダダ前大統領、ガイアナのグリーン元首相、チェコのロマドカ元副首相、チャドのカバディ前首相、セイシェルのマンチャム初代大統領、ケニアのムダバディ元副大統領、バルバドスのサンディフォード元首相、ベラルーシのシュシケビッチ元最高会議議長らが各国の現状を紹介。
 午後からは、全体会議と分科会が行われた。
 また期間中の27日には、主催団体の創始者である文鮮明・FWP総裁夫妻の誕生祝賀バンケットが行われ、文総裁は記念演説で「永遠の平和王国をうち建てるための三大革命」を提唱、参加した指導者たちに、その実践を呼び掛けた。
 続く28日午前の全体会議「平和イニシアチブ」ではマイケル・ジェンキンズ米IIFWP共同議長が、昨年12月にエルサレムで行われた平和行進について、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の代表が「怨讐を愛する」という文総裁の教示に賛同して歴史的な和解を実現し、各宗派の指導者がともに平和実現を訴えたことを報告。
 東アジア分科会では、「敵を愛せ」という和解の原理をめぐり様々な立場から意見が出された。
 韓国・成均館大の任龍淳教授は北朝鮮問題で「米朝が互いに非常に誤解している」と指摘、「互いに相手の尊厳を認めないのが問題」と語った。
 小山田秀生IIPC日本会長は、「韓国の和解・統一はロシアや中国はじめ世界の和解・統一のモデルケース」だとし、在日韓国・朝鮮人の和解に向けた活動を報告した。
 金容雲・韓国数学文化研究所所長は、日本がかつて座して死すか戦って死すかの選択を迫られ戦争の道を選んだ史実を紹介し、米国の対北姿勢について「紛争を避けようとすれば相手の死を強制する米国式のアプローチは適当でない。相手国の思考方式や伝統を知るべきだ」と指摘した。
 また、グリーン元ガイアナ首相は「敵を愛するにも準備が必要」だとして、紛争当事国の若者同士の交流や歴史教育の必要性を力説した。
 午後の分科会で「平和、良きガバナンス、人間開発―持続可能な開発の役割」を討議。議長の小山田会長は「中南米にとり西欧化は独自の文化社会を根底から破壊された歴史があり、グローバル化には懐疑的」としヘレニズム型近代化の限界と人間教育の必要を訴えた。
 対して参加者からは、「貧困解決が最優先「アフリカは見捨てられた」「人間開発の権利を拒否しているのは先進国」などの声が相次ぐ中、ムダバディ元副大統領はアフリカ諸国自身の資源の不適正配分が問題で、六〇年代にアフリカと同水準の韓国が教育や農村開発に集中投資し発展したことに倣おうと提唱。
 29日の閉会セッションではトマス・ウォルシュIIFWP事務総長が討議総括を行い、会議日程を締めくくった。

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