思想新聞2004年1月1日号
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世界平和連合・国際勝共連合 会長

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。昨年中は各種講演会やセミナー、さらに機関紙誌を通じての教育宣伝活動など、多くの活動を展開して参りました。皆様のご協力に対し、心より御礼申し上げます。
年頭にあたり、昨年を振り返りつつ新しい年を展望してみたいと存じます。先般の総選挙は、日本の将来を展望する上で多くの教訓を残すものとなりました。自民党は選挙総括において「小泉人気に過度に期待するあまり、党組織、友好団体に対する働きかけや支援要請が不足していた」と述べていますが、既存の支持基盤は極めて脆弱となり、結果として突出したのが公明党との選挙協力でありました。共産党は半減、社民党においては三分の一となるなど、中・小の政党が生き残ることの極めて困難な小選挙区制度の中で公明党は与党で唯一議席を伸ばしたのみならず、一説によれば、公明党の推薦がなければ落選した自民党議員は、どんなに少なく見ても40人は 下らないと言われております。
今日の社会は個が強調されすぎ、日本という共同体はすでに「シロアリ」によって、その土台が穴だらけといっても過言ではありません。
その結果として浮かび上がってくるのが、強固な連帯感を持つ宗教団体であります。今後日本の政治は、善し悪しは別として宗教と一層の関わりを持たざるを得なくなってきております。宗教は、その起源において人間の本質に深く根ざすものであり、それ故、宗教は個人の生き方、家庭や国家のあり方に深く関わっております。それらを政治テーマとしても議論する必要が出て参りました。その際に、各宗教に要請されるのは、宗派、教派を超える調和の姿勢であります。宗派、教派の対立は政治に持ち込まれてはならないのです。
さらに先般の選挙は年金改革が主要なテーマとなりました。最も重要なことは、長期的に百年先を見据えた対策を講じることでありましょう。負担と給付のアンバランスの背景にあるのは少子高齢化であり、この潮流を放置すれば、いかなる改革も無に帰してしまいます。子供を産み育てることが如何に価値あることかを社会全体で見直す必要があります。
しかしながら、マルクス主義的フェミニストにリードされるジェンダーフリー思想は、経済の論理ですべてを割り切り、母親に育児よりも「仕事」を優先させ、家庭からの女性の解放を叫んでおります。「家庭破壊」を明確に指向する革命思想に日本の政治を支配させてはなりません。極論するならば、この思想はまさに「変形共産主義」であり、フリーセックスと家庭崩壊をめざす「悪魔の罠」というべき隠れた動機を見抜く必要があります。
自民党は2005年に憲法改正案をまとめると公約しており、それに向けて憲法改正論議が本格化することでしょう。教育基本法の改正も再浮上することとなります。政治家は今年こそ、明確な国家像を示し、国民的な議論を興すべきでありましょう。その柱になるのが「家庭像」であります。日本国憲法の特徴は、左翼のいう「平和憲法」にあるのではなく、それ以上に、「国の基本は家庭である」と明記されていない世界で唯一といっていい憲法であるという点にあります。自衛隊のイラク派遣問題、北朝鮮問題、国連改革問題と共に、大いに国家像を論じる一年といたしましょう。
今年も各種の活動を通じて平和実現のビジョンと理念を啓蒙しながら、真の道義国家日本の創建をめざし全力を投入して参ります。なにとぞ旧年に倍する皆様のご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。


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